【根岸S】幸、クリムズン「軌道に乗った」

[ 2011年1月28日 06:00 ]

セイクリムズンに騎乗予定の幸英明騎手

 ターフライターの平松さとし氏がレースのキーマンに直撃する「キーマンの懐へ」は、根岸Sでセイクリムズンに騎乗予定の幸英明騎手(35)に迫った。

 ――セイクリムズンの前走(カペラS1着)は芝スタートでしたが無難に出ました。

 幸 一時期スタートが悪くなった頃があったけど今は普通に出ます。スタートの心配はもうしなくて大丈夫でしょう。

 ――直線に向いてから一度はかわされる形。

 完全に相手の方に勢いがあって頭くらいは抜かれました。正直厳しいかと思ったけど、あそこから差し返してくれた。並ばれてからの根性は大したものです。

 ――前々走(霜月S1着)はスタート後、押して前へ行きました。

 内枠(16頭立ての2番枠)だったので馬群の中でゴチャつくのは避けたかった。だからある程度、押してポジションを取りにいきました。

 ――直線に向いてから抜け出すまで少しモタモタする感じがありました。

 エンジンがかかると伸びるけど、そうなるまでに多少叩かなくてはなりません。それでも最後は完全に抜け出した(2着に5馬身差)から内容的には悪くなかったと思います。

 ――ただ、当時と比べると今回の方が断然相手がそろいました。

 でも、全く同じ東京のダート1400メートルで強い勝ち方ができた点は心強い材料です。

 ――昨年の今頃はメンコ(耳覆い)をしていましたが、昨年の夏前あたりから外しています。

 今は掛かる心配も馬混みでひるむようなこともなくなりました。メンコを外しても競馬ができるようになったのは成長した証だと思います。

 ――未勝利時から騎乗しているのでそのあたりは十分に把握できている?

 間違いなくたくましくなっています。重賞勝ちは前走が初めてだったけどフロックではありません。

 ――中間は?

 僕はノータッチで厩舎の方に任せています。最終追い切りも坂路で51秒台の好時計。フィニッシュも12秒ちょっとでまとめたから調子はいいみたいです。

 ――好勝負が期待できる。

 もちろんです。元から素質は高かった馬がようやく軌道に乗った感じ。今回も良い勝負になると信じています。

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