【宝塚記念】ナカヤマフェスタ「気分屋」が実力全開

[ 2010年6月27日 18:11 ]

 G1勝ち馬5頭が出走した宝塚記念を勝ったのは、ファン投票43位、8番人気の牡4歳馬ナカヤマフェスタだった。

 ナムラクレセントの逃げを2番手でマークしたアーネストリーが直線で先頭に立った。牡馬とのG1初制覇を狙うG1・4勝のブエナビスタが外から並びかけ2頭のたたき合いとなったが、大外を突いたナカヤマフェスタが並ぶ間もなく抜き去ってゴールした。

 「気分屋なので道中、馬の気を損ねないように気を付けて乗った」と柴田善騎手。「直線外に出したらいい脚を使ってくれた。強い馬もいたけど、この馬の力を百パーセント出すことだけを考えて乗った」

 昨年のダービー4着、セントライト記念1着などの実績がある。その後は「気分屋」が顕著になり成績が上がらなかったが、前走のメトロポリタンステークスを勝ったあたりから人間とのコミュニケーションが取れるようになってきたという。

 10月にフランスで行われる凱旋門賞の1次登録を済ませている。「国内だけでなく秋は選択肢を広げて考えたい」と二ノ宮調教師は夢を語った。柴田善騎手も「秋が楽しみ」と、2006年の高松宮記念以来のG1制覇に上機嫌だった。

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2010年6月27日のニュース