【ドバイＷＣ】レッドディザイア現地で人気急上昇！

　世界最高賞金レース（１着賞金６００万ドル）、ドバイワールドカップ（ＡＷ２０００メートル＝メイダン競馬場）にレッドディザイア（牝４＝松永幹）が出走。前哨戦を鋭い末脚で制した日本牝馬に大きな注目が集まっている。

　レッドディザイアはレース前日の朝、オールウエザーコースをゆっくり１周。落ち着き払っていた。
　「今回も前走と同じようにやってきた。無事にここまで来て何も言うことはないですね」
　松永幹師が最終調整に満足感をにじませた。日本馬初のワールドカップ制覇に期待は高まる。
　「メンバーが強くなるからね。とにかく自分のレースをしてくれたら」
　トレーナーは控えめに語ったが、現地の英語新聞ハリージタイムズが連日、スポーツ面トップでレッドディザイアを取り上げる熱狂ぶり。ブックメーカー（コーラル社）のオッズは５番人気８倍で、有力馬の一角とみなされている。
　「（遠征、馬場など）初めてずくめで不安だらけだった前走より、今回の方がワクワクできるかな」
　松永幹師は期待を胸に秘め、静かに語った。