【3連単ナビ・オークス】

[ 2009年5月24日 06:00 ]

 オークスの歴史は波乱の歴史。少なくとも、ここ10年を見る限りは、そう言い切って差し支えない。1番人気に応えて勝ったのはシルクプリマドンナ(00年)、シーザリオ(05年)の2頭だけ。トゥザヴィクトリー、テイエムオーシャン、ダンスインザムードといった競馬史に残る名牝が、なすすべなく敗れていった。過去10年の馬連平均は8801円、同6年の馬単平均は1万9555円。今年も波乱が待っている。

 なぜ荒れるのか。東京2400メートル戦が初めての馬が多く、どの馬に適性があるのか、ファンにも判断がつかないからだろう。軽快なスピードを要求された桜花賞から一転、オークスではスタミナ、タフさを求められる。人気を集めた桜花賞上位馬がコロッと負けるのは、激変した舞台設定にあるはずだ。
 ならば東京2400メートルに適性を示した馬を素直に信用すべきだ。そんな馬がいるのか。今年は、ただ1頭だけいる。ハシッテホシーノだ。
 デビューから3戦目、不良馬場の500万戦。牡馬と一緒に走ったこの一戦で、同馬は驚異のスタミナを見せつけた。5番手付近を回って直線を向いたが、前が壁になり、外に出すロス。並の馬ならこの時点でアウト。だが、あきらめずに追われると力強く伸びた。坂上、さすがにスタミナ切れかと思わせたが、後方からピサノカルティエが迫ると、もうひと伸び。力強く快勝した。その後は距離不足のフローラSでしっかりオークス切符をつかみ、再びの2400メートル戦。もしスタミナを問われる消耗戦になれば、ブエナビスタを抑え込むシーンまであるだろう。
 (15)1頭軸マルチで相手(3)(7)(8)(13)(17)の60点。タレント・ほしのあきが命名したことで話題だが、実力も備えていることを証明する。(ナビ班)

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2009年5月24日のニュース