統一電撃王へ動きはファイン/セントウルS

[ 2008年9月12日 06:00 ]

幸を背に軽快な動きを見せたファイングレイン

 セントウルS(14日、同)では、高松宮記念優勝以来の出走となるファイングレインが軽快な走り。同馬の主戦・幸英明騎手(32)の胸の内を「キーマンの懐へ」で聞いた。

【セントウルS


 ――ファイングレインには1週前追い切りに続き最終追い切りにも騎乗しました。感触は?
 幸 きょう(11日)の最終追い切りは単走の上、馬場の悪い時間帯だったので時計的には平凡でした。でも、動き自体は1週前に続き非常に良かったです。
 ――ファイングレインのここまでを振り返ってください。発馬がそれほどうまくないと思うのですが、前走(高松宮記念1着)は好スタートを切りました。
 普段は無理に出さず馬任せにしていましたが、G1でもあったのである程度行きたかったのです。だから意識的に出していきました。
 ――3コーナーでは抜群の手応えに見えました。
 終始いい手応えでした。ただ、普段より少し前で競馬をしていたのでその分、最後に伸びてくれるかどうかだけが心配でした。
 ――最後は外から差し切りましたが、直線入り口では一瞬、内へ入れようとしていましたね?
 内を突こうと思ったら前にいたキンシャサノキセキが内へ入ってきました。こちらは脚があったので、すぐに進路を外へ変更したんです。
 ――3走前(淀短距離S1着)も馬群の内で微妙にコントロールして差し切りました。器用なタイプに見えます。
 1200メートルのペースが合うのか、この距離だとコントロールは利きます。乗りやすいタイプの馬ですね。
 ――前々走(シルクロードS1着)は3コーナーでは早々と外へ出しました。その前のレース(淀短距離S)では内で進路が詰まりそうになったのを考慮した策かと思えました。
 いや、早めに外へ出したのはインコースが荒れていたからです。
 ――確かにシルクロードSは雪の残る馬場状態でした。今回は開幕週のきれいな馬場状態。全く違う馬場となりますが?
 馬場状態やコースは心配していません。きれいな馬場なので前が有利かもしれませんが、59キロを背負うし、この後G1(スプリンターズS)もあるので、あまり急がした競馬はさせないつもりでいます。
 ――4走前(ファイナルS9着)は道中ハミをかんで最後に失速。阪神うんぬんというより距離(マイル)が敗因かと思えました。
 マイルでも後ろから競馬をすれば違うと思うのですが、あの時は僕もテン乗りだったので「切れる脚がない」という忠告を聞いて早めに動いてしまいました。阪神コース自体は全く問題ありません。
 ――最後に秋初戦の抱負を。
 今回は休み明けだし、メンバーを見渡しても上位陣は紙一重の力差だと思うので安心はしていません。でも、状態は良さそうなので、春のチャンピオンらしい競馬をしてくれると信じています!(ターフライター 平松さとし)

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2008年9月12日のニュース