2着スマイルジャック

[ 2008年6月2日 06:00 ]

勝利を手中に収めたかに見えたスマイルジャックは勝ち馬の強襲に屈して2着

 ゴールまであと30メートル。スマイルジャックを駆る小牧の脳裏に夢にまで見た栄光がよぎった瞬間だった。離れた右側を1頭の馬が瞬時に通り過ぎていった。

 ゴールを過ぎてみれば1馬身半。小さいようで、大きな大きなディープスカイとの差だった。「120%の騎乗をしてくれた」と小桧山師が絶賛したようにスタートから3、4番手をキープすると折り合いをつけて直線までじっくりと脚をタメた。直線も追い出しを待ってコースロスなく内を突く。残り100メートルで先頭に立った時は栄光をつかんだかに見えたが、最後にディープスカイの強襲が待っていた。
 小牧は「ここまで来たら勝ちたかった。後続の脚音も聞こえなかったんだから。初めてハミを外して走ってくれたし勝ちパターンだった。本当に勝ったと思ったが…」と桜花賞(レジネッタ)に続くクラシックタイトルをあと一歩のところで逃し、唇をかんだ。小桧山師は「相手が強かったというしかない」とさばさばとした表情で振り返り、菊花賞での巻き返しを誓った。

続きを表示

2008年6月2日のニュース