伸びぬ大外伸びたスカイ能力の違いを証明

大外一気を決めたディープスカイ

　【ダービーの勝因敗因】雨の影響が多少は残ったものの、馬場状態は良まで回復。それでも、やや重だった同距離の８Ｒ青嵐賞（古馬１０００万）より０秒４遅い勝ち時計（２分２６秒７）は、平凡と言わざるを得ない。４Ｆ目の１２秒９と６Ｆ目の１２秒８というラップが示すように、中だるみのスローに近い流れ。ＮＨＫマイルＣ組の１＆３着は、スタミナを問われる厳しい流れにならなかったことが有利に働いたとも考えられる。

　ただし、優勝したディープスカイは他のレースで全く伸びていなかった大外に持ち出しての豪快な差し切り。本質的な距離適性は別にして、今年のメンバーでは絶対能力が１頭だけ抜けていたと考えるべきだ。
　惜しかったのは３着ブラックシェル。審議対象にもなったが、１コーナーで外から寄られてまともに挟まる不利。その影響で馬が怒って折り合いを欠いた分、最後のひと伸びが利かなかった。まともなら楽に２着はあったはず。逆に２着スマイルジャックは、緩い流れを好位で完ぺきに折り合えたことが好走の要因だ。（鳥谷越　明）