万哲 条件そろったホーネット/高松宮

[ 2008年3月30日 06:00 ]

中京1200メートルでスーパーホーネットの末脚がうなりを上げる!

 春の最強スプリント王決定戦「第38回高松宮記念」は30日、中京競馬場でゲートイン。前2週で万馬券10本的中と量産態勢に入ってきた万哲こと小田哲也記者は、最速33秒台の鬼脚を誇る◎スーパーホーネットで勝負。

 競馬は何より格だ。マイル以上を主戦場にしていたオレハマッテルゼ、スズカフェニックスが優勝した過去2年から何が読み取れるか?ズバリ、スプリント部門の地盤沈下だ。強力なマイル路線で上位争いを演じてきた馬にとって、1200メートル路線は“金塊”といっても過言ではない。ならば、◎スーパーホーネットだ。昨秋のマイルCS(2着)でG1・5勝馬ダイワメジャーを首差まで追いつめ、昨年の高松宮記念優勝馬スズカフェニックスを完封。G1タイトルこそないが「格」は一枚上だ。当時16着に大敗したローレルゲレイロや、昨秋はオープン特別で苦戦していたファイングレインとは経験してきた修羅場の数と質が違う。
 (1)狙い澄ました挑戦 矢作調教師が高松宮記念参戦を決めたのは2月上旬。決して昨秋のスプリンターズS覇者アストンマーチャン、同2着サンアディユの離脱を見て決意したわけではない。矢作師は「気性的にも前向きすぎるぐらいの馬。1200メートルが駄目とは思ってない」と綿密な戦略を練ってきた。一度は破っているスズカフェニックスが人気になる今回の顔ぶれは昨秋より確かに楽だ。
 (2)鉄砲の鬼 昨年9月のポートアイランドS(1着)で休み明けをものともせず楽勝。前向きな気性ゆえ、間隔が空いても全能力を発揮できるのが強みだ。27日の最終追いで併走馬を一気に突き離し、ラスト200メートルは坂路では出色の12秒1!!「これだけ動けば文句なし」の同師のジャッジにも納得。
 (3)天も味方!? 怪しげな空模様も好材料だ。中京競馬場のある愛知県豊明市は午後1時すぎから雨が降り出す予報。ホーネットは道悪の鬼。超高速戦に一抹の不安を残す分、多少でも湿れば鬼に金棒だ。雨の降り出しが早ければ早いほど、優勝確率はアップする。
 ローレルゲレイロが東京新聞杯、阪急杯の2戦でマークした前半3F35秒0、同34秒7では簡単には先手を奪えないメンバー構成。結局、例年通りに乱ペース→差し馬の図式になる。ホーネットと好相性の藤岡佑が「状態は絶好。ホーネットの末脚を信じて乗る」と自然体なのもいい。最速3F33秒台の鬼脚がサク裂すれば、人馬悲願のG1制覇は夢物語ではない。(小田 哲也)
 【万哲3連単の狙い】中京1200メートルは逃げ切りも至難だが、ある程度前に行けないと通用しない。相手は自在性をまず重視だ。オーシャンS1着の関東馬プレミアムボックスはスタートに課題を残すが、底知れない上昇度が魅力。キンシャサノキセキは美浦坂路で800メートル48秒3の猛時計で勝負気配。昨年2着のペールギュントは過去3戦が不利や重ハンデで度外視。最内1番でどうさばくかが鍵だが、前年優勝スズカフェニックスも捨てきれない。(7)の1着固定で(1)(2)(9)(10)(11)(17)へ30点で勝負。

続きを表示

2008年3月30日のニュース