優波慧 「奇跡的な縁」の大役 集大成見せる

[ 2016年5月7日 05:30 ]

「満を持して新公主演と言われるような舞台にしたい」と責任感を漂わせる優波慧
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 花組男役ホープ、優波慧が17日、兵庫・宝塚大劇場で行われる「ME AND MY GIRL」の新人公演で主演のビルに抜てきされた(東京公演は7月7日)。2部構成で前半が優波、後半を1学年下の綺城ひか理が演じる変速スタイル。

 入団7年目、新公最後の年での初主演に「配役を聞いた時は本当にうれしかったですね。7年間花組で学んできた、自分なりの集大成を見せたい。緊張して足をすくわれることのないよう今できる精いっぱいを出したい」と力を込める。

 作品には奇跡的な縁も感じている。元月組トップスター瀬奈じゅんに憧れ、音楽学校を受験する際、瀬奈主演の同作を見て自らを奮い立たせた。その時、新公初主演を務めたのが現花組トップの明日海りお。優波は「奇跡的なご縁でとてもうれしいです。明日海さんも“あの時の初主演が今の自分の役に立っている”とお話して下さったのが私の励み。今は穴が開くんじゃないか? というぐらい明日海さんを見てますが…」と初々しささえ漂わせた。

 同期では常に成績もトップクラス。ようやくの新公主演に「今までの失敗や経験を生かし“満を持したビル”と言ってもらえるようなものに仕上げたい。花組の男役として大劇場の真ん中に立っても恥ずかしくないものにしなければ」。優等生らしく劇団で最も歴史ある花組生としての誇りも漂わせた。(土谷 美樹)

 ★優波 慧(ゆうなみ・けい) 6月7日、東京都生まれ。田園調布雙葉高を経て10年「THE SCARLET PIMPERNEL」で初舞台。身長1メートル71。愛称「ゆーなみ」。

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