明日海りお 快挙「賞」を適度なプレッシャーに

[ 2016年4月23日 05:30 ]

名作「ME AND MY GIRL」での熱演を誓う明日海りお
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 名作ミュージカル「ME AND MY GIRL」(29日~6月6日まで兵庫・宝塚大劇場、東京宝塚劇場は6月24日~7月31日)で“シンデレラ・ボーイ”ビルを演じる花組トップスター・明日海りお。

 今回の見どころのひとつは、主演コンビを囲むキャストの役替わりの多さだ。“出世役”とされる娘役のジャッキーには伸び盛りの柚香光、鳳月杏が交代で演じる。初演時には、その後トップになった涼風真世や08年には明日海と現月組トップの龍真咲が日替わりで演じたこともある。明日海は「今回は役替わりを受ける方で“お得感”があります。ホント、演じる人によって空気が全然違う」と、稽古場で受ける刺激も大きいようだ。

 昨秋「新源氏物語」で演じた光源氏が評判となり、文化庁芸術祭賞で新人賞を受賞した。歌劇団では10年に元星組トップ柚希礼音が受賞して以来の快挙。明日海は「あの役は最後の最後まで悩んで試行錯誤したので、すごくうれしかったですね。でもその分、これから“賞をもらっただけのことはあるな”って思ってもらえるような舞台を作り続けないと」。受賞を適度なプレッシャーに変え、明日海はこれからも舞台で輝き続ける。(土谷 美樹)

 ★明日海(あすみ)りお 6月26日、静岡市生まれ。静岡雙葉中を経て03年「花の宝塚風土記」で初舞台。月組配属。08年「ME AND MY GIRL」で新人公演初主演。本公演では娘役の大役でもあるジャッキーも演じ話題に。13年3月、花組に組替えとなり14年5月、トップスターに。身長1メートル69。愛称「みりお」。

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