星組・礼真琴<上> 思い出の作品で成長見せる

[ 2021年2月13日 05:30 ]

「作品のイメージをガラッと変えたい」と意気込む礼真琴
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 星組トップスター礼真琴主演の話題作「ロミオとジュリエット」があす14日、兵庫・宝塚大劇場で開幕する(3月29日まで。4月16日~5月23日=東京宝塚劇場)。

 入団5年目だった13年、初めて新人公演で主演した作品にトップとして向き合い「心の動き方が当時とは全然違う」と、たくましく成長した自分を実感している。

 新人公演で初主演の時は全てが理解できず、心を閉ざす日もあった。それでも当時のトップ・柚希礼音(41)から「大丈夫やで。一緒にやろう」と励まされ、たどり着いた本番で「光が見え始めた」という。

 今回の上演を聞いた時は「うれしさ7、不安3。今は半々。プレッシャーもあるけれど“今までのこの作品のイメージをガラッと変えていきたい”という思いもある」と瞳を輝かせる。

 「この作品がなかったら今の自分はいない」とまで言い切るほど、ターニングポイントになった。「歌稽古の時から涙が止まらないほど心が動いて、震えてしまう。心の動き方が全然変わった」。今や技術は申し分なし。心の鍛錬を積み重ねた末に仕上がったロミオ像は必見だ。(土谷 美樹)

 ◇礼 真琴(れい・まこと)12月2日生まれ、東京都出身。東海大学付属浦安高を経て09年初舞台。星組配属。歌、芝居、ダンスと3拍子そろった逸材として下級生のころから注目され19年10月トップに。身長1メートル70。愛称「まこっつあん」。

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