雪組・望海風斗<上> 挑戦・感謝・幸せ-強い思い胸に退団公演

[ 2021年1月16日 14:00 ]

最後の日まで「男役として挑戦し続けたい」と誓う望海風斗
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 雪組トップスター望海風斗のラストステージ「fff フォルティッシッシモ/シルクロード」が来月26日、東京宝塚劇場で開幕する(4月11日まで)。現在上演中の兵庫・宝塚大劇場(2月8日まで)では、その力のこもった演技が話題になっている。

 「ここにいる限りは男役として挑戦し続けた状態で退団していきたい」。相手役のトップ娘役・真彩希帆(まあや・きほ)とともに、劇団随一の歌唱力をいかんなく発揮し、特に作曲家ベートーベンに扮した「fff」では「第九」をはじめとするクラシックも流れる中、誓い通り“宝塚歌劇”の枠をも超える重厚な仕上がりだ。

 本来なら、昨年10月に退団しているはずだった。新型コロナウイルス感染症の影響で公演スケジュールが大幅にずれた。それでも「応援してくださる方、仲間に対しての思いを再確認してから退団公演できるのは凄く幸せ」と前向きだ。新たな年を漢字一文字で「成」と表現した望海。「強い思いを持ってこの公演を、宝塚人生をきちんと成し遂げたい」と誓った。(土谷 美樹)

 ◇望海 風斗(のぞみ・ふうと)10月19日生まれ、横浜市出身。法政大学女子高を経て03年初舞台。花組配属。09年「太王四神記」で新人公演初主演。14年11月、雪組に組替えし17年7月トップ就任。身長1メートル69。愛称「だいもん」。

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