専科・轟悠 コロナ禍でより感じた〝つながり〟

[ 2020年11月28日 05:30 ]

「絶対に楽しい作品に」と力を込める轟悠
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 専科スター轟悠主演の名作「シラノ・ド・ベルジュラック」が来月4日、大阪のシアター・ドラマシティで開幕する(12日まで)。

 詩人で勇猛果敢な剣士でありながら大きな鼻、容姿にコンプレックスを持つシラノの純愛物語。ポスターでも話題になった轟の“付け鼻”は、本番ではさらに1センチ高くなるそうで「特別な薬品を使うので、専門家の方に15分ぐらいかけて付けてもらって。マスクをした時に足元が見えにくいって思うでしょ?そんな感じ。そして薬がクサい」と笑わせた。

 新型コロナウイルス感染症の影響で、この作品も約半年遅れの上演。“トップ・オブ・トップス”の立場にある轟は、それぞれに自粛生活を続けた下級生の気持ちが痛いほど分かった。「生徒同士、メールで励まし合ったり。歌劇団生徒としての“つながり”をより感じられました。舞台が再開した時はお客さまから逆にエネルギーを頂いた、と聞いています。私も“やっと舞台ができる”という喜びを感じながら、絶対に楽しい作品にします」と自信をのぞかせた。(土谷 美樹)

 ◇轟 悠(とどろき・ゆう)8月11日熊本県生まれ。人吉市立第一中を経て85年初舞台。月組配属。88年、雪組に異動し97年、雪組トップスターに。02年に専科に入り翌年劇団理事に就任。今年7月18日付で劇団特別顧問に。身長1メートル68。愛称「イシサン」。

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