宙組・真風涼帆 自粛期間に強くなった宝塚愛 

[ 2020年11月7日 05:30 ]

「アナスタシア」のチラシ
Photo By 提供写真

 宙組トップスター・真風涼帆主演のミュージカル大作「アナスタシア」がきょう7日、兵庫・宝塚大劇場で開幕する(12月4日まで。来年1月8日~2月21日=東京宝塚劇場)。

 ロシア革命で殺害された皇帝一家の末娘・アナスタシアが生き延びていた?という「アナスタシア伝説」をベースにしたファンタジー。大金を得るため、アナスタシア探しに奔走する詐欺師・ディミトリを演じる真風は「きらびやかなステージの中でずる賢く、人間臭い人物に仕上げたい」と熱演を誓った。

 新型コロナウイルス感染症の影響を大きく受けた1年だった。真風は稽古場にも通えない自粛期間中、舞台とはまったく関係ない本を読み、映画を見て過ごした。しかし、逆に「宝塚愛」を改めて感じる貴重な時間だった。8月、コロナ禍の中で初めて舞台に立った「FLYING SAPA」(梅田芸術劇場など)での光景が今も胸に残る。「こんな中、毎日見に来てくれる方がたくさんいて。これが100年以上続いてきた宝塚がお客様と培ってきた強い絆」と言葉を失うほど感動したという。

 1年ぶりに立つ大劇場。さまざまな思いと経験を積んだ真風がますますの輝きを放つに違いない。(土谷美樹)

 ◇真風 涼帆(まかぜ・すずほ)7月18日生まれ、熊本県菊池郡出身。県立大津高を経て06年初舞台。星組配属。15年5月宙組に組替え。17年11月トップ就任。身長1メートル75。愛称「ゆりか」。

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