花組・瀬戸かずや 「よっしゃー!」男役の真価問われる現代劇に手応え

[ 2019年12月21日 05:30 ]

キムタクの映画でも話題だった「マスカレード・ホテル」に主演する瀬戸かずや
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 花組男役スター瀬戸かずやが東野圭吾氏のベストセラーに挑む「マスカレード・ホテル」が来年1月5日、大阪のシアター・ドラマシティで開幕する(東京・日本青年館ホールは同20~27日)。
 
木村拓哉(47)主演の映画でもおなじみの長編ミステリー。しかも、コスチュームに頼れない現代劇は男役の真価を問われる、と言っても過言ではない。瀬戸は「とてつもないプレッシャーで、作品の偉大さに負けそうになる自分もいた。何年も前の自分だったらこの重圧に負けていた」と話す一方「今は〝よっしゃー!〟という感じで、この作品を届けたい」と手応えを感じている。

入団当初から「背中で語れる男役になりたい」と、自分を磨いてきた。迷いながらも約15年、積み重ねてきた経験が「自信」につながっている。中でも〝男好きで女性っぽい皇帝〟を演じた昨年の「蘭陵王」が大きく自分を成長させてくれた。
「劇場の空気のつかみ方、お客様との間とかビリビリ感じたんです。殻が5枚ぐらい取れた気がします」。

 花組は約5年半、組を率いてきた明日海りおが先月退団し、主力クラスの組替えも重なったことで大きく雰囲気が変わった。瀬戸への負担も自然と大きくなる。「だからこそ自分の姿勢を見せていくことも必要かな、と。人間的魅力を上げて、男役の輝きにしたい」。ますます頼もしくなった瀬戸の今後も注目だ。(土谷 美樹)

 ◇瀬戸 かずや(せと・かずや)12月17日生まれ、東京都出身。神田女学園高を経て04年初舞台。花組配属。10年「麗しのサブリナ」で新人公演初主演。16年「アイラブアインシュタイン」でバウホール初主演。身長1メートル72。愛称「あきら」

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