宙組トップ真風涼帆 初の日本物で見せるサムライ魂

[ 2019年11月16日 05:30 ]

初の日本ものミュージカルに「サムライ魂を見せたい」と話す真風涼帆
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 宙組トップスター、真風涼帆(まかぜ・すずほ)が初めて日本物ミュージカルに挑む話題作「エル ハポン―イスパニアのサムライ―/アクアヴィーテ」が15日、兵庫・宝塚大劇場で開幕した(12月15日まで。東京宝塚劇場は来年1月3日~2月16日)。

 江戸時代、日本からスペインに渡った慶長遣欧使節団。その一員だった蒲田治道(真風)の苦悩と熱いサムライ魂を描く。「武士道ではないけれど、私の心の中にしみついている感覚を膨らませて挑みたい」と、内面にひそむモノを前面に出した熱演が印象的だ。

 前回の大劇場「オーシャンズ11」で何人もの中堅スターが退団し、組は過渡期を迎えた。「今までのイメージとは違う役柄を与えられた子もいるし、それぞれが。その分、逆に勢いがあるかも」と自信をのぞかせる。

 令和元年を締めくくる今年最後の大劇場作品。花組、星組でトップスターが代わり、宙組も世代交代が進んだ。「今年の最初を思い出すと、もう何年も前のことだったように思うぐらい充実した密度の濃い1年だった」という。自身、東京宝塚劇場で幕を開ける2020年に向け「オリンピックもあって日本中が活気づくと思うので、そこに宝塚も負けないように。その瞬間、瞬間を大切にすることで未来につなげていきたい」と力強く話した。(土谷美樹)

 ◇真風 涼帆(まかぜ・すずほ)7月18日、熊本県菊池郡生まれ。県立大津高を経て06年初舞台。星組配属。09年「My dear New Orleans」で新人公演初主演。11年「ランスロット」でバウホール初主演。15年5月、宙組に組替えし17年11月トップ就任。身長1メートル75。愛称「ゆりか」。

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