星組・舞空瞳 組替え半年で大役「想像していなかった」

[ 2019年11月9日 05:30 ]

愛らしい笑顔が印象的な舞空瞳
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 星組新トップスター礼真琴と新トップ娘役・舞空瞳のお披露目公演「ロックオペラ モーツァルト」が20日、大阪・梅田芸術劇場で開幕する(27日まで。東京建物 Brillia HALLは12月3~15日)。

 花組から4月に組替えし、わずか半年で大役を担う舞空は「今年の頭から、本当にいろんなことが一気にあって、まさか今、このような自分に巡り合っているとは、想像もしていなかったです」と当初は驚きを隠せなかった。それでも今は「自分の役に正面から向き合って必死に稽古している状態」と浮き足だったところはない。

 「今だって、休日も宝塚をずっと見て過ごしたいぐらい」というほど宝塚の大ファン。「男役さんの横で凄く幸せそうに、思いがあふれる、役の心が客席に届く娘役になりたい」と話す愛らしい笑顔が印象的だ。

 コンビを組む礼はスターひしめく95期生でトップで入団し、その後も常に注目される存在だった。舞空も102期生の首席。入団当初からスター候補と目され、わずか2年目で「ハンナのお花屋さん」でタイトルロールを演じたほど。「今も私にとっては原点だな、と思える作品で、つらい時はあの作品のビデオを見たりします」。当時、大きな壁を乗り越えたことは今も自分の心の支えだ。宝塚では珍しい「首席コンビ」が新しい星組を力強く引っ張っていく。(土谷 美樹)

 ◇舞空 瞳(まいそら・ひとみ)8月27日生まれ、横浜市出身。北鎌倉女子学園中を経て16年初舞台。花組配属。18年「MESSIAH」で新人公演初ヒロイン。4月、星組に組替え。身長1メートル64。愛称「ひっとん」。

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