花組・聖乃あすか、飛躍の3度目主演「自分自身との闘い」

[ 2019年9月7日 05:30 ]

3度目の新人公演主演に「自分との闘い」と話す聖乃あすか
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 花組の若手スター聖乃(せいの)あすかが10日、兵庫・宝塚大劇場で行われる「A Fairy Tale」の新人公演で3度目の主演に挑む(東京宝塚劇場は10月31日)。今回は約5年、組を率いたトップスター明日海りおのサヨナラ公演。聖乃も「明日海さんから、どんな小さなことでも、盗めるものは盗んで頑張りたい」と気を引き締めた。

 人間の少女に恋をしたことから「青い薔薇の精」になった妖精という難しい役どころ。昨年、内外から注目された「ポーの一族」で新人公演初主演。その引きこまれるような美しさが話題になり、若手スターとして一気に注目の存在となった。今年は6月に次期トップ柚香光(ゆずか・れい)主演の「花より男子」で演じた花沢類で大きく飛躍。「ものすごく難しくて壁にぶち当たることも多かったですけれど、何かお芝居の面白さがまた少し分かったというか。意味の深い公演でした」と手応えを口にした。

 精神的にも「成長」を感じ取っている。「以前はできなくて悔しい、って思った時は感情の赴くままって感じだったんですけど、今はいろんな事をプラスに考えられるようになった」と話す。さまざまなことを経験し飛躍の3度目へ。「初主演の時より周囲の目は厳しくなる。自分自身との闘いだと思っています」と覚悟をにじませた。(土谷 美樹)

 ◇聖乃 あすか(せいの・あすか)1月19日生まれ、横浜市出身。市立庄戸中を経て14年初舞台。花組配属。18年「ポーの一族」「MESSIAH」で新人公演主演。身長1メートル70。愛称「ほのか」。

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