宙組・瑠風輝 バウ初主演「背中で見せる」

[ 2019年8月31日 05:30 ]

新人公演を卒業し、順調にバウホール主演を射止めた瑠風輝
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 宙組期待の男役、瑠風輝(るかぜ・ひかる)が9月5日、兵庫・バウホールで開幕する「リッツ・ホテルくらいに大きなダイヤモンド」で、初主演する(16日まで)。

 スターへの登竜門とされる新人公演で4度も主演し今春、入団8年目を迎えた。次のステップである「バウ主演」を順調に踏み出し「単純にうれしかったですね。新人公演で培ったものを最大限に生かして、とにかく成功させたい」と目を輝かせた。

 「華麗なるギャツビー」などで知られる米小説家、F・スコット・フィッツジェラルド原作のミステリー・ロマンス。タイトルにもあるように、巨大なダイヤモンドがドーンとあるポスターが目を引く。「私もこんなダイヤみたいになってたらいいな」と笑う。

 1メートル74の長身を生かした包容力と豊かな歌唱力が持ち味。新人公演主演の経験は貴重だが、それ以上に「ターニングポイントだった」と振り返るのは17年「王妃の館」の新人公演で演じた三枚目の金沢貫一役。「自分の殻を破ることができて、いい意味で自分を変えられた」。

 夢は「背中で見せられるような男役」。宙組は前回の大劇場公演「オーシャンズ11」で何人かのスターが退団し、変革の時期に差し掛かったばかり。「いつまでも下級生ではいられない。今の自分の立場を自覚して頑張りたい」と力強く宣言した。(土谷 美樹)

 ◇瑠風 輝(るかぜ・ひかる)1月26日生まれ、東京都調布市出身。佼成学園女子高を経て12年初舞台。宙組配属。16年「Shakespeare」で新人公演初主演。身長1メートル74。愛称「もえこ」。 


 

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