湖月わたる 舞台生活30周年“二刀流”意識する毎日に充実感

[ 2019年3月9日 12:54 ]

「雪まろげ」(4・5~18大阪・新歌舞伎座、4・24~29福岡・博多座、5・9~14愛知・御園座)

舞台生活30周年を迎える湖月わたる
Photo By 提供写真

 元星組トップスター・湖月わたる(47)が流れ者のダンサーに扮する舞台「雪まろげ」が4月5日、大阪・新歌舞伎座で開幕する(18日まで。24〜29日=福岡・博多座、5月9〜14日=愛知・御園座など)。

 同作は故森光子さんの代表作のひとつとして知られ2016年に女優・高畑淳子(64)主演で復活。昭和50年代、青森の温泉街を舞台に芸者・夢子(高畑)がついた小さなウソが巻き起こす騒動を描いた人情喜劇で、湖月はダンサーでありながら、夢子に憧れ芸者になっていく。今回は16年版のキャストをほとんど代えず、再演となった。

 湖月は1、2月に東京、大阪で“ベルばら”の初演から45年を記念した「ベルサイユのばら45」(大阪・梅田芸術劇場)にフェルゼン、アンドレで出演。現役生にも負けない圧倒的なパフォーマンスで客席を魅了した。「私にとっては13年ぶりのベルばらでしたが、何度やっても新しく気付くことがあるんです。今回の『雪まろげ』でも初演の時には気付けなかったことが発見できると思うので、そこも楽しみ」と話す。

 今年で舞台生活30周年。7月には退団後初めて古巣でもある宝塚バウホールに立ち記念公演「ドキュメンタリー・ミュージカル」を行う。退団後もOG公演では“男らしさ”を求められ、女優との“二刀流”を意識する毎日。「歩き方、立ち方すべてが違うので、ベルばらから、今回の舞台では180度違いますから、家の中でも短めのスカートをはいて、脚を出して意識を変えなきゃ」と笑っていた。(土谷 美樹)

 ◆湖月 わたる(こづき・わたる)1971年(昭46)6月28日生まれ、埼玉県出身の47歳。89年、75期生として宝塚歌劇団入団。星組配属。宙組、専科を経て03年星組トップスターに。相手役は檀れいだった。07年退団。その後も「シカゴ」などミュージカルを中心に活躍。

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