明日海りお(下) トップ就任5年の手応え「包容力が出てきたかな」

[ 2019年2月17日 11:30 ]

花組公演「CASANOVA」(~3・11宝塚大劇場、3・29~4・28東京宝塚劇場)

横浜アリーナでのコンサートも決まり「一生の思い出に」と話す明日海りお
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 兵庫・宝塚大劇場で上演中のミュージカル「CASANOVA」(3月11日まで、東京宝塚劇場は3月29日〜4月28日)は、花組トップスター明日海りおが1000人もの女性を愛したとされる実在のプレーボーイ、ジャコモ・カサノバに扮した話題作。

 フランスの作曲家、ドーヴ・アチア氏が全曲書き下ろした楽曲も軽やかで「やっていて凄く楽しいし、わざわざ(アチア氏を)招いて、私たちのために作ってくれて…。そういうことに応えたい」と、奮闘し連日満員の客席を魅了している。

 劇団が100周年だった14年にトップに就任し、今年で5年。「自分でもこの5年で凄く変わった」と分析する。「就任したてのころは花組メンバーに対して“私なんかじゃ不安だろうな”と思ってしまったり、いつも焦って必死でした。でも今は、組の皆が個性を出して自由にやっていても軸になっている自分が包めているような。簡単に言うと包容力が出てきたかな」と、謙虚ながらも手応えを口にする。

 これが終われば6月25、26日には横浜アリーナでのコンサートが控える。タカラジェンヌが同アリーナに立つのは初めての快挙で「まだ自分でも全然信じられなくて。一生の思い出として、これからどんなものにするのか、いろいろ考えたい」と声を弾ませた。(土谷 美樹)

 ◆明日海 りお(あすみ・りお)6月26日生まれ、静岡市出身。静岡雙葉中を経て03年初舞台。13年3月、花組に組替え。14年5月、トップスター就任。今公演でトップ娘役・仙名彩世(せんな・あやせ)が退団し、4人目の相手役として華優希(はな・ゆうき)の就任が決まっている。身長1メートル69。愛称「みりお」。

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