真彩希帆(下) “歌の良さ”の先を感じてもらえるような作品に仕上げたい

[ 2018年10月27日 12:08 ]

雪組公演「ファントム」(11・9~12・14宝塚大劇場、来年1・2~2・10東京宝塚劇場)

「千秋楽まで舞台を進化させたい」と話す真彩希帆
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 雪組トップスター望海風斗(のぞみ・ふうと)、トップ娘役・真彩希帆の“歌うまコンビ”が主演するミュージカル「ファントム」が11月9日、兵庫・宝塚大劇場で開幕する(12月14日まで。東京宝塚劇場は来年1月2日〜2月10日)。

 名作「オペラ座の怪人」から派生した同作は美しいメロディーが印象的。周囲からの期待値も高く、真彩にも「歌を楽しみに…」と書いたファンレターが多く届くという。「“歌が良かったね”で終わりにならないよう、それ以上の作品、その先のモノを感じてもらえるような作品に仕上げたいですし、役に責任を感じています」とかみしめるように話した。

 5人姉妹の中で育ち、両親を含めいつも歌を歌っている環境で育った。一度は音楽学校の受験も失敗したが「不合格になるなんてこれっぽちも思ってなくて。希望に満ちて、受験しに来ただけで“私、宝塚大劇場で歌えるんだ!”みたいに夢を信じている子でした」と笑う。そんな姿が、今回演じるクリスティーヌに重なるとも。「役として自然に呼吸ができれば、と思います。初日が開けて、最後まで“役の正解”が見つからなくても常に新鮮な気持ちで楽しみたい」。開幕がゴールではなく、千秋楽まで進化し続けることを誓った。(土谷 美樹)

 ◆真彩 希帆(まあや・きほ)7月7日生まれ、埼玉県蕨市出身。関東国際高を経て12年初舞台。花組配属。14年、星組に移り16年「こうもり」で新人公演初ヒロイン。昨年1月、雪組に組替えし同7月、トップ娘役に就任した。身長1メートル64。愛称「きぃちゃん」。

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