瀬央ゆりあ “男役10年”の初主演、スロースターターの底力見せる

[ 2018年10月6日 11:37 ]

単独初主演作「デビュタント」(10月11~22日、宝塚バウホール)

男役の節目、10年目の初主演に「恵まれたタイミング」と話す瀬央ゆりあ
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 星組スター・瀬央(せお)ゆりあの単独初主演作「デビュタント」が10月11日、兵庫・宝塚バウホールで開幕する(22日まで)。直前の9月には、1年後輩の紫藤りゅうとのダブル主演でショー「New Wave!」を成功させたばかり。千秋楽からわずか1日の休日を挟み、今回の稽古に入った。「1日寝ればどうにかなるタイプなので(笑い)。そんな忙しさより“男役10年”と言われるこの年に、これだけの機会を頂けるのは恵まれている。率直にうれしかった」と大きな目を輝かせた。

 社交界デビューを果たした青年イヴ(瀬央)が、物足りなさを感じながらもさまざまな経験や事件を乗り越え成長していく青春群像劇。宝塚に出合う以前「将来、自分は何がやりたいんだろう?」と、悶々(もんもん)とした自身の青春時代に重ね合わせ役に向き合っている。

 礼真琴、柚香光(ゆずか・れい)らスターひしめく95期生。音楽学校時代は成績も下から数えた方が早かった。「あまりにも差があり過ぎて“追いつかなきゃ”って考えもなかった。でも、この同期でなければ辞めていたかも、と思えるほど仲がいい。だからなのか自分に負けるのはイヤ」。スターへの登竜門と言われる新人公演主演も最後のチャンスで手にした。今回も10年目での初主演。スロースターターでも力強い瀬央の“底力”からは今後も目が離せない。(土谷 美樹)

 ◆瀬央 ゆりあ(せお・ゆりあ)6月15日生まれ、広島市出身。広島女学院高を経て2009年初舞台。星組に配属となり15年「ガイズ&ドールズ」で新人公演初主演。身長1メートル72。愛称「せおっち」。

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