紅ゆずる(上)5年ぶりの台湾公演「思いっきり爪痕を残したい」

[ 2018年9月1日 13:00 ]

星組公演「サンダーボルトファンタジー東離劍遊紀」~9・6梅田芸術劇場、9・13~24日本青年館ホール

「台湾の人に“本場の宝塚にも行ってみたい”と思ってもらえるように」と語る紅ゆずる
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 星組トップスター紅ゆずる主演のミュージカル「サンダーボルトファンタジー東離劍遊紀(とうりけんゆうき)/Killer Rouge」が8月31日、大阪・梅田芸術劇場で開幕した(9月6日まで、東京・日本青年館ホールは13〜24日)。

 「サンダーボルト…」は、日本と台湾の共同制作で2016年にテレビ放送もされた人形劇。台湾では「知らない人がいない」と言われるほどの有名な作品で、10月20日からの第3回台湾公演(11月5日まで)でも上演する。

 紅は「台湾にいる原作ファンの方も、原作を知らない日本のファンの方にも楽しんでいただきたいので、お芝居で見せるというよりは、一場面一場面を決める感じでつくっていきました」と明かした。きらびやかな衣装に、紅が持つ生来の華やかさもあってステージは“女性版歌舞伎”のような仕上がりだ。

 紅は5年前、星組の前々トップ柚希礼音率いるメンバーの一人として、初めて行った台湾公演の舞台に立った。人の温かさと、劇場での熱狂的な歓迎を受け一気に台湾のとりこになったという。現地ファンからは懸命に勉強した日本語でつづったファンレターも来る。「もう一回、台湾で!と思っていたら夢がかなってありがたい。“宝塚ってこういうこともするんだ”というのをお見せしたい。台湾の人が舞台を見て“本場の宝塚にも行ってみたい”と思ってもらえるように思いっきり爪痕を残したい」。紅の思いは熱い。(土谷 美樹)

 ◆紅 ゆずる(くれない・ゆずる)8月17日生まれ、大阪市出身。東大谷高を経て02年初舞台。星組配属。08年「スカーレットピンパーネル」で新人公演初主演。11年「メイちゃんの執事」でバウホール初主演。16年11月、トップスター就任。今年、大劇場で上演した落語ミュージカル「ANOTHER WORLD」が話題になった。1メートル73。愛称「さゆみ」。

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