愛希れいか 集大成の舞台「エリザベート」に自分の命を吹き込む

[ 2018年8月4日 10:00 ]

月組「エリザベート―愛と死の輪舞―」8・24~10・1宝塚大劇場、10・19~11・18東京宝塚劇場

憧れのエリザベート役に「自分の命を吹き込みたい」と話す愛希れいか
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 月組トップ娘役・愛希(まなき)れいかが8月24日、兵庫・宝塚大劇場で開幕する退団公演「エリザベート―愛と死の輪舞―」(10月1日まで。東京宝塚劇場は10月19日〜11月18日)で念願のタイトルロールを演じる。

 「宝塚に入りたい」と決意したミュージカル。集大成の舞台に「死に物狂いで、最高のものをお届けしたい」と並々ならぬ決意だが、一方で「実は今、意外に心は解き放たれていて。もっと追い詰められて、周りが見えなくなってしまうのかな?と思っていたけれど、自由に自分が出せている感じ。こんな感覚は(宝塚に入って)初めて」と肩の力は抜けている。

 入団当初は男役だったが、娘役に転向してからメキメキと頭角を現し、入団4年目で前トップスター・龍真咲の相手役に。男役を経験してきたからか、切れのあるダンスに凜(りん)とした雰囲気は、愛希独特の武器だ。「自分の個性を磨き、自分らしさを追求することに力を注いできました。最後まで自分らしく、宝塚人生を終える『エリザベート』に自分の命を吹き込みたい」と力を込める。退団時でトップ娘役歴6年7カ月は花総まり、遥くららに次ぐ歴代3番目の長さ。一時代を築いた愛希のエリザベート像は必見だ。(土谷 美樹)

 ◆愛希(まなき)れいか 8月21日生まれ、福井県坂井市出身。坂井中を経て2009年初舞台。月組に配属。男役として2年間舞台に立った後、娘役に転向。そのわずか1年後の12年4月、龍真咲の相手役としてトップ娘役に就任。身長1メートル67。愛称「ちゃぴ」。

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