水美舞斗 10年目のビッグチャンス「自分の限界を毎日超える」

[ 2018年5月5日 13:59 ]

「Senhor CRUZEIRO!」(5月10~21日、宝塚バウホール)

「毎日、自分の限界を超えて公演に挑みたい」と話す水美舞斗
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 花組男役スター、水美舞斗(みなみ・まいと)が5月10日に兵庫・宝塚バウホールで開幕する「Senhor CRUZEIRO!」(21日まで)で初主演を射止めた。「新人公演主演の次の目標はバウ主演ですから、そこを目指してやってきたし、素直にうれしいですね」。落ち着いた口調ながらその表情は自信に満ちていた。

 ストーリー仕立てのショーと、ダイナミックなラテングルーヴの2本立て。「役を突き詰める芝居と違って、今持っている自分の引き出しを最大限に生かしていかなければ」と気を引き締める。

 幼いころは母親も困るほど恥ずかしがり屋だった。宝塚に入っても、どこか他人に譲って一歩引いてしまう自分を感じ「真面目過ぎるのが弱点だったかな、と。稽古場でも恥をかくのが恥ずかしいと思うタイプだった」と反省する。

 しかし、今はそんなことを言っている場合ではない。「今回のショーも“南十字星より高いところを目指して”みたいなストーリー。宝塚人生ずっとそうなんでしょうけど、今の自分と重なる部分が凄くあるし、今は自分の限界を毎日超えて、一回りも二回りも大きくなった姿で次の大劇場公演に立っていたい」。入団10年目でつかんだビッグチャンス。さらなる飛躍を誓った。(土谷 美樹)

 ◆水美 舞斗(みなみ・まいと)6月28日生まれ、大阪府寝屋川市出身。大阪国際大和田中を経て2009年初舞台。14年「エリザベート」の新人公演で大役ルキーニに抜てきされ、15年「カリスタの海に抱かれて」で新人公演初主演。劇団屈指のダンサーとして活躍。身長1メートル70。愛称「みなみ」。

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