紅ゆずる(下)104期生“一生の思い出”初舞台「心をこめて紹介したい」

[ 2018年4月28日 12:31 ]

「ANOTHER WORLD」(~6・4宝塚大劇場、6・22~7・22東京宝塚劇場)

初舞台生の姿に「私も初心に戻れる」と話す紅ゆずる
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 星組トップスター紅ゆずる主演の「ANOTHER WORLD/Killer Rouge」が4月27日、兵庫・宝塚大劇場で開幕した(6月4日まで。東京宝塚劇場は6月22日〜7月22日)。

 1部は宝塚初の落語ミュージカル。上方落語屈指の大ネタ「地獄八景亡者戯」などをベースにしたコメディーで、紅はほぼ全場出演しており「一息つくところが一切ない、恐ろしい舞台です」と舞台裏でも笑わせた。

 一方、2部のレビューでは入団したばかりの104期生が恒例のラインダンスを披露し、舞台もぐっと華やいだ雰囲気になる。ロケット直前には、銀橋で紅がソロを歌い上げており、初舞台生を“紹介”する演出に。「私も初舞台の時、当時トップさんだった香寿たつきさんに紹介していただくような演出で、それが凄くうれしくて特別なことで。一生思い出に残るものなんです」と熱く語った。

 初舞台は、同期生全員で同じ舞台に立つ最初で最後の機会。紅にとっても大切な思い出であり、今も同期で会えば当時の話になるという。「だからこそ私自身、トップという立場になってこういう役目をさせていただくのは凄くうれしいですし。私も初心に戻れるステージ。毎回、心を込めて紹介したい」と力を込めた。(土谷 美樹)

 ◆紅 ゆずる(くれない・ゆずる)8月17日生まれ、大阪市出身。東大谷高を経て02年初舞台。星組配属。08年「スカーレットピンパーネル」で新人公演初主演。11年「メイちゃんの執事」でバウホール初主演。14年には「風と共に去りぬ」のレット・バトラーを好演し話題に。16年11月、トップスター就任。身長1メートル73。愛称「さゆみ」。

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