壮一帆 女優として「素直にジタバタしていたい」

[ 2018年3月12日 12:30 ]

退団からもうすぐ4年、女優として「毎日が学び」と話す壮一帆
Photo By スポニチ

 元雪組トップスター壮一帆(42)が退団後初めて挑むダンスショー「GEM CLUB2」が3月24日、東京・シアタークリエで開幕する(4月5日まで。同14、15日=大阪・サンケイホールブリーゼ、同18日=名古屋・日本特殊陶業市民会館)。

 壮が「ルパン三世」の峰不二子やメイドに扮し、タップを踏んでアン・ルイスの代表曲「六本木心中」も歌うという“何でもあり”なステージ。トップ時代なら考えられない、ぜいたくで意外な扮装パレードだが、壮は「自分で制限を持たせるのが嫌い。周りが与えてくださるモノをとにかくやってみて、新しい自分を発見する方が楽しい。きっと在団中は出せなかった色を今は見せられると思う」とはしゃいだ。

 宝塚退団後、約1年間は芸能活動から離れていた。その間、学生時代の友人に誘われ陶器作りやスキー、テニスとまったく違う世界に没頭したことが今、大きく役立っているという。

 今は俳優仲間との芝居談議が何よりも楽しい。「目からウロコだったのが“主役をいかに立てるか、という考え方はいらない”ということ。そこが宝塚とは根本的に違うことですから」

 退団してもうすぐ4年。「最後の方は呼吸するように男役をやっていたけれど、女優としては今、本当にジタバタしています。この感覚は宝塚の下級生のころと同じ。でも素直にジタバタしていたい。毎日が学び」と、柔軟な姿勢は変わらない。女優・壮の挑戦に終わりはない。(土谷 美樹)

 ◆壮 一帆(そう・かずほ)1975年(昭50)8月7日生まれ、兵庫県川西市出身の42歳。96年、宝塚歌劇団に入団し花組→雪組→花組→雪組と組替えを繰り返し2012年12月トップスターに。翌年11月には映画で大ヒットした「Shall we ダンス?」の宝塚版に主演。14年8月に退団後は主に舞台で活躍。1メートル70。

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