星風まどか 宙組初の生え抜きトップとして「誇りと自覚を」

[ 2018年3月5日 13:00 ]

宙組初の生え抜きトップ娘役となった星風まどか
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 宙組の新トップコンビ、真風涼帆(まかぜ・すずほ)&星風まどかのお披露目公演「天は赤い河のほとり/シトラスの風」が16日、兵庫・宝塚大劇場で開幕する(4月23日まで。東京宝塚劇場は5月11日〜6月17日)。

 100期生初のトップ娘役となった星風は、あどけなさも残り緊張感もいっぱい。「やるべきことに精いっぱいで不安もあるのですが、不安に思う暇さえない。この立場に慣れる日が来るんでしょうか」とまだまだ初々しい。

 最下級生のころから抜てき続きだった。入団直後に、当時のトップスター凰稀かなめのサヨナラ公演「白夜の誓い」で凰稀演じるグスタフ3世の少年時代を熱演。2年目には大作「王家に捧ぐ歌」の新人公演でヒロイン、翌年には「エリザベート」の新人公演でもタイトルロールを演じた。

 あっという間に上り詰めたシンデレラストーリーだが、本人は必死だった。「最初はいい意味で怖いもの知らず。舞台に立つのが楽しかったけれど、徐々に短所を克服するのに必死になって、もちろん今も葛藤の毎日。しょっちゅう落ち込んでいます」と話す。それでも舞台での輝きは目を引くばかり。宙組20年の歴史で初の生え抜きトップ。「歴史と伝統を感じながら誇りと自覚を持ってやっていきたい」と、愛らしい笑みを浮かべながらきっぱり言い切った。(土谷 美樹)

 ◆星風(ほしかぜ)まどか 11月11日、東京都国分寺市生まれ。国立音楽大付属中を経て14年初舞台。宙組に配属となり15年6月「王家に捧ぐ歌」で新人公演初ヒロイン。同年10月「相続人の肖像」でバウ初ヒロイン。昨年11月、トップ娘役に。身長1メートル62。愛称「まどか」。

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