礼真琴 自分らしい敵役で新境地

[ 2017年3月29日 17:52 ]

「今は黒しか着ない」と普段から役のイメージに入り込む礼真琴
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 星組スター、礼真琴が現在、兵庫・宝塚大劇場で上演中のミュージカル「スカーレットピンパーネル」(4月17日まで、東京公演は5月5日〜6月11日)で敵役のショーヴランを熱演、新境地を開拓している。

 「礼」の一文字をもらったほど、憧れの元星組トップスターで女優・柚希礼音(37)が初演の08年に好演し、その後の宝塚人生も「あれで変わった」(柚希)と言うほどの役。礼も「当時、私は本科生で柚希さんのショーヴランをひたすら見てました。そのイメージが凄くて、脳裏に焼き付いています。でも自分の持ち味と柚希さんの魅力は違うので、そのイメージをいい意味で取っ払って自分が出せるモノを出したい」と熱弁をふるい「試行錯誤の連続」と明かした。舞台では得意の歌唱力を生かし、単なる悪役ではないショーヴラン像を作り上げた。

 趣味とストレス発散法は「カラオケ」。それでも今はカラオケの存在を忘れるぐらい没頭中。「カラオケ行ってないから、逆に疲れてるのかな?」と笑わせるが、これが終われば夏には主演作「阿弖流為―ATERUI―」が控える。ひと回りもふた回りも頼もしくなった礼が今後も見られるはずだ。 (土谷 美樹)

 ◆礼 真琴(れい・まこと)12月2日、東京都生まれ。東海大浦安高を経て09年首席で入団。星組に配属となり13年「ロミオとジュリエット」で新人公演初主演。翌年「かもめ」でバウホール初主演。同年「風と共に去りぬ」のスカーレット、15年「ガイズ&ドールズ」のアデレイドなど女役の大役もこなすなど役幅も広い。身長1メートル69。愛称「まこっつぁん」。

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