竹中功のナニワ新報

Vol.33「コロナに負けへんで!」なにわの祭り魂!

[ 2020年5月14日 16:06 ]

マンスリーよしもと表紙 1993年5月号
Photo By 提供写真

 「知る人ぞ知る」とは、多くの人に知られているわけではないが、一部の人にはよく知られ、認められ、高い評価を得ているもののことをいう。

 それが50年近く前から開かれている「中之島まつり」であると紹介したら関係者に叱られるだろうか? しかし、世の中の流行やブームとはそういうものである。「好きな人は大好きやし、興味ない人は全く見向きもしない」とは当たり前な話でお笑いの大喜利みたいである。

 そこで今回は本年度、無念にも中止になった「第49回 中之島まつり」について。そもそもこの祭りは、今から47年前の1973年に大阪市役所や中央公会堂もある「中之島公園」一帯の都市の景観保存を目指して始まった日本最大級の市民まつりだ。

 予定では今年も5月3日から5日まで御堂筋に面する大阪市役所から東へ大阪府立図書館、大阪市中央公会堂、バラ園に至るまでの特設会場で開催の予定だった。

 今年のテーマは今では虚しいが「チェンジ・チャレンジ・ええ感じ!」というものだった。会場では「手作りゲームランド」「第18回 中之島映画祭」「リバーサイドフリーマーケット」「飲食コーナー」「梅干しの種飛ばし選手権」そして大阪市会女性議員に集まってもらい「女性が議員になるためのアドバイス」などのトークライブも予定されていた。

 毎年30万人を数える来場者で盛り上がり、小学生の頃に通いはじめた人が、自分の孫を連れてくるほどに成長した祭りである。

 「中之島まつり」は立ち上げ時より開催費用は官に頼らず、参加者の出店費やボランティアによる、飲食店や手作りアトラクション、ゲームなどで得たお金を次年度の開催費用に回していた。そこで涙をのんで中止にした今年の祭りではあるが、この先、100年続く「市民まつり」として継続させたいと強く願っており、来年の開催に向けて様々な費用が必要なだけに「クラウドファンディング」をはじめ、広く支援金を募ることとなった。そこには「市民まつり」の自由を守るため「開催内容が左右されるような補助金は受け取らない」というこだわりで「中之島まつり」のファンの応援を求めるものとなった。

 実は私も遠巻きながら関わりがある。初期から、この祭りのポスターなどのビジュアルを担当されているイラストレーターの川田満成さんとのお付き合いである。読売テレビ「大阪ほんわかテレビ」のタイトル画も、番組スタート時から関わられているので、ご存じの方もいらっしゃるかもしれない。私は吉本興業在籍時の81年から編集長を務めた「マンスリーよしもと」の表紙画を10数年にわたってご一緒させていただいた。「大阪の泥臭さとスマートさを1枚の絵に表したらこうなった」というのがコンセプトだった。表紙は雑誌の顔だ。吉本の雑誌の顔なんで、芸人がいいのではとは言われたこともあったが、ここは編集長権限で、あえて大衆性や大阪風味を全面に出した。今から40年近く前の吉本はまだまだ大阪の人気企業でしかなかったのだ。芸人の顔を売ることも重要だったが「大阪の味」を表すことで「大阪のお笑いの熱量」を伝えたかったのだ。

 さてさて、新型コロナウイルス感染拡大の影響もあり大阪の天神祭の船渡御や奉納花火などの行事もなくなった今、私としては「中之島まつり」の応援をするとしよう。

 クラウドファンディングでの支援の目標金額は250万円である。聞くと、ここはさすが明朗会計。きっちり教えてもらった。
 開催中止・延期により発生した損害額は「広告協賛金67万円」「出店料金195万円(市民団体73万円・企業122万円)」=合計262万円となることから、この支援プロジェクトの目標額はこうなったのだそうだ。また目標金額を超えて支援金が集まった場合の資金はすべて手作り遊具などの材料費や来年開催予定の「第49回中之島まつり」の費用に充てるという。

 「これまでの経緯から国や自治体などからの補填は受け取る計画はありません」との竹村徹実行委員長のセリフにも泣かされる。その根性も気に入った。

 みなさんも、来年の「中之島まつり」作りに一肌脱いでみませんか?

 クラウドファンディングページ https://readyfor.jp/projects/nakanoshima-matsuri

 中之島まつりホームページ:http://www.nakanoshima.net/index.html

▼問い合わせ先
 中之島まつり実行委員会 事務局 大阪市北区天満4の5の13栗原商事ビル1階
 (電)06(6353)3506
 (FAX)06(6353)3507 
 担当者 中村(クラファン担当)
 メール:info@nakanoshima.net

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