竹中功のナニワ新報

Vol.24 吉本新喜劇「乳首ネタ」の伝承者たち

[ 2019年2月2日 05:30 ]

地元・熊本を拠点に活動する安井まさじ(右)と竹中氏
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 忘れられた頃に帰ってきた「謝罪マスター」の竹中功です。この1年間「謝罪」が多かったですね。有名大学のアメフト選手の悪質タックル、人気アイドルグループのメンバー強制わいせつ、○娘の飲酒ひき逃げ事件、大手自動車メーカー会長逮捕。

 今年に入ってからだけでもコーラスグループの元メンバーの暴行借金引退、アイドルへの暴行事件の隠蔽、JOC会長贈賄疑惑などなど。「謝罪」のお手伝いをしてうちにコラムを書きそこねていました。どうもすいません。(と謝る謝罪マスター)

 つい最近、仕事先の熊本で会ってきたのが元吉本新喜劇の座員、安井まさじ。今は大阪を去り、故郷である熊本でテレビやラジオ、イベント出演などタレントとして活躍中だ。ボクが吉本興業の現役社員だった頃、京橋花月(懐かしいなぁ)の支配人も任されていて、その時、座員たちと毎週、京橋で有名なグランシャトービルで、食事をしながら、新喜劇の将来像を語っていた中にいた一人だった。

 在籍時代は、借金取りやチンピラ役で舞台に現れては、相手方に体をいじられ、まず乳首を触られて「いや〜ん」。逆の乳首を触らえて「バカ〜ん」。股間を触られて「そこ〜ん」。ついでに膝を触られたら「ヒザ〜ん」と言いながらのけぞっていた大柄の役者だ。覚えておられる方もおられるだろうか?

 吉本新喜劇においてはスッチー、吉田裕の「するのか、せんのか!?」の乳ドリルや今別部直之の乳首を触られて「ピュッ! ピュッ!」などと並ぶ「乳首ギャグ」の持ち主だ。

 ところで何故、今は、生まれ故郷の熊本に戻ったのかを聞くと、2016年4月の熊本地震がきっかけだったそうだ。熊本に住んでいる両親の事や、一度きりの人生を生まれ育った地元で生きて行きたくなったということで、言えばUターン芸人である。

 今、一番力を入れているのが、熊本で立ち上げた「よしもと南国劇団」だ。この3月31日には同期で熊本住みます芸人の「もっこすファイヤー」と共に、芸人生活15年目の記念日に熊本シアーズホーム夢ホールで石田靖や銀シャリを招いて人情喜劇を公演する。

 大阪にいた頃の一番の思い出を聞くと、NGKの舞台で桑原和男演じる和子婆ちゃんとカップル役をした時、舞台の幕が下りる中、急に僕の服を脱がせて乳首に吸い付きそうになったので全力で拒んだら、舞台袖に戻った途端「乳首ぐらい吸わせ!!!」と怒鳴られたことだそうだ。

 和子婆ちゃんは、自分のお乳をあらわにするだけではなく、他人の乳首も好きやったようで、終演後、楽屋に謝りに行ったら桑原さんらはゆっくりお茶をすすりながら「乳首ぐらい吸わせなぁ、立派なコメディアンになられへんで〜」と、ご指導してくれたそうだ。

 おそるべし、吉本新喜劇の「乳首芸」の伝統!

 熊本RKKラジオ「ラジてん」http://blog.rkk.jp/raditen/

 よしもと南国劇団https://ameblo.jp/nangokugekidan/

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