365日 あの頃ヒット曲ランキング 6月

【1980年6月】ダンシング・オールナイト/勝負かけた“神戸のジェームス・ブラウン”

[ 2011年6月30日 06:00 ]

162万枚の大ヒットとなったもんた&ブラザーズの「ダンシング・オールナイト」
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 ★80年6月ランキング★
1 ダンシング・オールナイト
2 昴(すばる)/谷村新司
3 ランナウェイ/シャネルズ
4 ロックンロール・ウィドウ/山口百恵
5 倖せさがして/五木ひろし
6 RIDE ON TIME/山下達郎
7 南回帰線/堀内孝雄・滝ともはる
8 蜃気楼/クリスタル・キング
9 俺たちの時代/西城秀樹
10 テクノポリス/イエロー・マジック・オーケストラ
注目哀愁でいと/田原俊彦
※ランキングは当時のレコード売り上げ、有線放送、ラジオ、テレビのベストテン番組などの順位を参考に、話題性を加味してスポニチアネックスが独自に決定。

【ダンシング・オールナイト/もんた&ブラザーズ】

 5人組バンド「もんた&ブラザーズ」のデビューシングル曲として80年4月21日発売。オリコンで10週連続1位、「ザ・ベストテン」でも6月26日から8月21日まで7週連続1位に。162万枚のレコード売り上げは同年のトップだった。

 ボーカルのもんたよしのり(本名、門田頼命=かどた・よしのり)が小柄な体でステージいっぱいに動きながら独特のしわがれた声で「ダンシン(グ)オールナイト 言葉にすれば…」を連呼する歌詞が印象的で、ものまねをするタレントも続出したのもこのころ。個性的な声は、目立つために意図的につぶしたという。

 レコード発売前から、もんたの地元大阪の有線放送を中心に火が付き、噂を聞きつけたレコード店から注文が殺到。大ヒットにつながった。

 もんたはこの時、歌手活動9年目。スタートはR&Bグループで“神戸のジェームス・ブラウン”と呼ばれていたが、歌手として今後生きていくためにどうしてもメジャーシーンでのヒットが欲しかった。作曲に専念するため2年間充電。100曲を超す作品の中から選んでシングルカットした曲だった。

 ヒットを祈念しレコーディング当日の朝に水浴びをして臨んだというが、80年のみならず、80年代に一番売れたレコードとなった。

 俗に“一発屋”扱いされるが、次にリリースした「赤いアンブレラ」は25万枚、82年発売の「デザイアー」も32万枚のヒット曲、大橋純子とのデュエット「夏女ソニア」もスマッシュヒットとなった。

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