菊水丸店主 珍宝堂

41年越しの貴ノ花&貴乃花サイン親子共演

[ 2016年9月28日 05:30 ]

写真1 北の湖VS貴ノ花
Photo By 提供写真

 私が初めて大相撲の巡業を観戦したのは、1975年(昭50)4月1日に大阪府吹田市のアサヒビールのグラウンドにて開催された「大相撲吹田場所」です。

 この日から中学生になった私は、住んでいた八尾市から何度も乗り換えが必要な電車ではなく、吹田行きのバスに飛び乗りました。これが、停留所と信号が多くて、午前9時ごろに乗車したにも関わらず、渋滞にと巻き込まれ、相撲場へ着いたのが正午ごろ。朝稽古も終わり、既に取組が行われていました。

 その時に、本場所の終了時刻は午後6時ごろですが、巡業は次の興行地へ向かうため、午後3時には片付けてしまうということを知りました。

 約1週間前の春場所千秋楽の決定戦で、角界のプリンスと呼ばれた大関貴ノ花が初優勝。まだまだ余韻が漂う野天の土俵の結びの一番は、まさに決定戦と同じ北の湖VS貴ノ花=写真1撮影・河内家菊水丸=。ただ、今と違って見張番も手薄ゆえ、支度部屋へ潜り込んで、持参したスケッチブックにマジックで貴ノ花関にサインを書いて頂きました。

 今月13日、秋場所の最中に貴乃花親方ご夫妻とお食事をした折、今から41年前、お父さんが記したサインの横に子息の貴乃花親方に一筆をお願いしました=写真2=。これぞまさしく珍宝なり。(河内家菊水丸)

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