菊水丸店主 珍宝堂

大阪万博から48年…パビリオン出展企業へ里帰りした“運命のスタンプ”

[ 2018年5月2日 16:06 ]

行列に並んで押したクボタ館のスタンプ
Photo By 提供写真

 太陽の塔内部再生事業広報担当アンバサダーとして、3月18日に内部公開の記念式典に出席した折、関西経済連合会の副会長で株式会社クボタ代表取締役社長の木股昌俊さんとテープカットをご一緒しました。「EXPO70の時には小学2年生でクボタ館へ入っています」と申し上げたところ「私は大学生でした」とおっしゃったのです。パビリオンを出展された企業の現在の社長は万博後に入社と知り、閉幕から48年という時の流れを感じた次第です。

 懐かしい思い出がよみがえって、久方ぶりにクボタ館のパンフレットを取り出しますと、テーマが「豊かなみのり」。情報産業時代を見据えての農業展示に、稲作労働と収穫の喜びをあらわす姿を紹介する映画も上映と記されています。パンフレットは会社の資料室に保管されていることを承知の上でコピーを取り、私が大切に保存していたメモ用紙に押したクボタ館のスタンプと共にお送りしました。行列に並んで押したスタンプ。まさか、48年後にパビリオンの社長とお会いできて、その会社へ里帰りとなるとは…運命のスタンプを押さんとしている万博少年の私にこっそりと教えてあげたい気持ちになりました。

 数日後、木股社長がグルテンフリーの玄米パスタを送ってくださったのです。まさに万博のクボタ館で掲げられた展示とスローガンが、本格的な情報産業時代に実現していることに改めて感動したのであります。(河内家菊水丸)

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