菊水丸店主 珍宝堂

14年の歳月経て…先代に貰い損ねた中村芝翫のサイン

[ 2017年1月11日 05:30 ]

襲名興行でありながら、前名の橋之助と書いて頂きました。ご本人は「久し振りですよ」とニッコリ。珍宝ですなぁ
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 ただ今、大阪松竹座では新築開場20周年記念「寿初春大歌舞伎〜中村橋之助改め八代目中村芝翫襲名披露」が26日まで上演されています。しかも、ご子息のお三方が橋之助・福之助・歌之助を襲名。夜の部では家族4人が並ぶ口上もあり、華やかな祝賀ムードに包まれているのです。

 今回、劇場の貴賓室にて八代目と初対面のごあいさつを申し上げましたが、実は人間国宝であられた先代とは二度ばかりお会いしています。私が小学5年生から欠かさず続けている日記帳を紐解きますと、2000年(平12)10月12日に名古屋市中区栄の北海料理「そう馬」にて会食の折、お座敷が隣り合わせとなり、店主よりご紹介を頂きました。

 そして、翌年の2月16日に松竹座「市川猿之助 二月大歌舞伎」の「一本刀土俵入り」に特別出演された際、7階701号の楽屋にお邪魔したとの記録が残っています。しかし、コレクターでありながら先代にサインを貰い損ねていましたので、14年の歳月を経て、当代に一筆お願いをして、中村芝翫コレクションを手もとに置くことが叶った次第です。(河内家菊水丸)

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