森永卓郎氏 日銀の金融引き締め姿勢に「1929年の再来だと」「恐慌まっしぐら、日本に未来はない」

[ 2024年9月17日 11:32 ]

森永卓郎氏
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 がん闘病中の経済アナリストの森永卓郎氏(67)が17日、ニッポン放送「垣花正 あなたとハッピー」(月~木曜前8・00)にリモート出演。政府・日本銀行の金融引き締め政策について見解を示した。

 19、20日に金融政策決定会合を開く日銀が政策金利である短期金利は0・25%程度の現行水準を維持する公算が大きいとするニュースを取り上げた。

 この件について、森永氏は「私は1929年の再来だと思っています」とキッパリ。「1929年というのは1920年代のアメリカの自動車家電バブルが弾けて、世界中が不況に陥る中、日本は当時、濱口雄幸という総理大臣が就任するわけです。この人が分かってたんですよ、こんな状況で金融を締めたら経済は失速するぞって。でも、彼は国民に向かって“国民は耐えろ!グローバルスタンダードへの追従だ、日本だけが金解禁を先送りすることはできない”って。だから、旧平価での金解禁だって、思いっきり金融を締めたんです。その結果、日本は昭和恐慌っていうのになっちゃったんです」と説明した。

 そのうえで「私、このまま日銀が利上げの姿勢を崩さない限り、恐慌まっしぐら、日本に未来はない、10年間はボロボロっていう状況になる」と述べた。

 これに対し、卓郎氏の息子で経済アナリストの森永康平氏は「バブル崩壊うんうんって言うのはないと思いますけど、一方でマクロ経済の観点で見た時には経済がボロボロになるだろうなっていうのはまったくおなじ見通しです。それは、株価っていうのは企業の業績で決まっていて、日本企業って日本だけで稼いでるんですか?っていったら別にそんなことはないので。日本経済がボロボロだから日本企業も全部ダメってことはない。日本経済にとっては日銀のこの姿勢が本当に危険だっていうのは僕も全く同意です」をした。

 森永氏は「今もアメリカボロボロ、ヨーロッパボロボロ、中国は立ち直れないぐらいボロボロなんですよ。その中で締めたら何が起こるかなんて明らかじゃないですか!」と主張。なぜ引き締め政策を続けるのかという質問には「金融村の手先だからですよ」と言い放った。

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