宝塚星組公演「記憶にございません!」の新人公演で御剣海が初主演「この日を迎えるまでに…」

[ 2024年9月12日 22:55 ]

宝塚大劇場
Photo By スポニチ

 宝塚歌劇団星組公演「記憶にございません!」の新人公演が12日、兵庫・宝塚大劇場で行われ、入団7年目の御剣海(みつるぎ・かい)が初主演を務めた。

 三谷幸喜氏の大ヒット映画の宝塚版。“史上最悪の首相”に挑んだ御剣は、難しいスーツもスマートに着こなし、緩急の効いた演技力で客席を引き込んだ。

 初ヒロインの綾音美蘭(あやね・みらん)、官房長官役の世晴あさ(せはる・あさ)、総理の義兄役で、登場する度に客席の笑いを誘った碧音斗和(あおね・とわ)と、同期がいたるところで存在感を発揮し、新人公演世代には難しいと思われる作品をまとめ上げ、カーテンコールでは手拍子が起こるほどだった。

 宝塚では昨年9月の宙組劇団員の急死以降、過重労働も指摘され宝塚大劇場での新人公演を取りやめ、東京公演のみ上演する期間が続いており、前公演の雪組公演で11カ月ぶりに本拠地での新人公演が再開したばかり。公演終演後、あいさつに立った御剣も「ありがたい機会を頂けたこと、この日を迎えるまでに本当にたくさんの方々の支えがあってのことと感謝いたしております」と思いを口にした。

 続けて「お稽古していくにあたって何度も何度も立ちはだかる…」と話すと、急に声を詰まらせ「すみません。泣くつもりはなかったのですが…」とし「立ちはだかる高い壁に心が折れそうになりましたが、その度に(劇中にある)“僕は怖い”“僕には無理だ”と言いながらも、どの瞬間も必死に生きる(主人公の)啓介に背中を押され、自分自身を重ねここに立っています。今日感じた課題も前向きに捉え、これからの舞台人生に生かしていきたいと思います」と力強く結んだ。東京宝塚劇場での新人公演は10月31日。

続きを表示

「美脚」特集記事

「STARTO ENTERTAINMENT」特集記事

芸能の2024年9月12日のニュース