菊地幸夫弁護士 兵庫・斎藤知事の会見発言に疑問符「核心的な部分が事実じゃないという表現は…」

[ 2024年9月10日 16:04 ]

菊地幸夫弁護士
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 弁護士の菊地幸夫氏が10日、TBS系「ゴゴスマ~GOGO!smile~」(月~金曜後1・55)に生出演し、パワハラやおねだりなど数々の疑惑が取り沙汰されている兵庫県の斎藤元彦知事(46)の過去の言動について、自身の見解を示した。

 パワハラなど斎藤氏の7項目にわたる疑惑を文書で告発した元県民局長の男性は、逆に懲戒処分に問われ、その後死亡した。自殺とみられる。斎藤氏は3月の会見で、告発文について「事実無根の内容が多々含まれている」「うそ八百を含めて文書を作って流すという行為は公務員失格」などと述べていた。

 これについて菊地氏は、「うそ八百とか事実無根とか、核心的な部分がそういうものだったというような発言がありましたが、アンケートを聞いていると逆なわけなんですよね」と指摘。告発を受けて実施された県職員へのアンケートで、告発の核心部分が事実である可能性が高いのではとした。さらに「それが事実かどうか分かっているのは、ご本人なんじゃないんですかね?百条委員会なり、インタビューで答えていることって、もしかすると、ご本人は正直にしゃべってはいないんじゃないか?」と疑問を呈した。

 菊地氏によると、斎藤氏が「事実無根」「うそ八百」と言い切っていないところがポイントだという。「官僚なり何なりの経験がもたらしている、最後に指摘された時には、“多々”とか“含めて”があるでしょう?という備えだと」と解説。ただ、「核心的な部分が事実じゃないという表現は、それは事実ではないんじゃないかと。アンケートとかを見ると」と、アンケートでの告発に一定の信ぴょう性があるのではないかと推測した。

 百条委で虚偽の発言をすると罰せられるが、斎藤氏はところどころで「記憶にない」という表現を連発している。これについて菊地氏は「それは一つの逃れ方ですよね。国会の証人喚問で、かつてそれの連発ということがあった。有名になったフレーズ」と、政治家の常とう手段であると解説した。

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