【棋聖戦】山崎八段 千日手が嫌で「気が変わった」 美学に反して予定変更も藤井棋聖にとがめられて連敗

[ 2024年6月17日 20:28 ]

カド番に追い込まれた山崎隆之八段(撮影・我満 晴朗)
Photo By スポニチ

 将棋の藤井聡太棋聖(21)=王将など8冠=に山崎隆之八段(43)が挑む第95期棋聖戦5番勝負第2局は17日、新潟市西蒲区の「高志の宿 高島屋」で指され、先手・藤井が111手で勝利した。対戦成績を2勝0敗とし、5期連続と自身初の永世称号の獲得へ王手をかけた。

 対する山崎は、敗退の土俵際に立たされた。09年度王座戦以来15年ぶり2度目のタイトル戦出場。居飛車党の後手・山崎が22年8月1日の第35期竜王戦決勝トーナメント、永瀬拓矢王座戦以来2年ぶりに向かい飛車を採用し、第2局にかける意気込みをうかがわせた。

 藤井は銀冠、山崎は木村美濃へ囲いを発展させるかと思われた36手目、38手目。突如、山崎が左桂を2段階活用して、藤井の右桂にぶつけて開戦した。

 「お昼辺りに“千日手になってしまうなあ”と。自分でやってて何ですが、気が変わった」

 山崎は千日手の非常に少ない棋士として知られる。過去1129局で09年10月の王位戦予選、平藤真吾六段戦の1局のみ。先手と後手が同じ指し手を繰り返し、同一局面が4回続く膠着(こうちゃく)状態に陥ると、先後を入れ替えて指し直しになる。いわば引き分け再試合を指すが、自らそれを目指すのはポリシーに反するとの山崎流の美学だった。

 「力不足でまとめきれず、先行されてからは苦しかった。ずっと一手足りないと思いながら指した」

 機敏に仕掛けたが45手目、歩の突き捨てからの藤井の反撃にとがめられ、形勢を損ねていった。「追い詰められてはいるが(第3局は)先手。よりしっかり準備して、作戦をまとめきっていい勝負にしたい」。向かい飛車という秘策は通じなかった。7月1日、名古屋・万松寺で指される第3局で披露する、次なる秘策を練り上げる。

続きを表示

「美脚」特集記事

「STARTO ENTERTAINMENT」特集記事

2024年6月17日のニュース