王将戦一夜明け会見 藤井5冠、今年度中8冠の可能性にも「今まで通り目の前の対局に尽くす意識」

[ 2023年3月13日 10:55 ]

<第72期王将戦第6局・一夜明け>王将戦初防衛を果たし、会見で笑顔でピースする藤井王将(撮影・河野 光希)
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 将棋の第72期ALSOK杯王将戦7番勝負(スポーツニッポン新聞社ほか主催)第6局から一夜明けた13日、初防衛を果たした藤井聡太王将(20)=竜王、王位、叡王、棋聖含む5冠=が佐賀県上峰町内のホテルで会見を行った。以下、一問一答。

 ――防衛から一夜明けて。
 防衛することができてホッとしている。シリーズを通して貴重な経験ができたと思うので今後に生かしていきたい。

 ――挑戦者の羽生善治九段はどんな存在?
 自分が将棋を始めるずっと前から第一線で活躍されている方。自分自身がタイトル戦で戦えて、凄く嬉しい。全6局の中で、羽生九段の将棋を今まで以上に感じることができた。自分にとって良い経験となり、またこういった舞台で対戦することができた、と思っています。

 ――具体的に羽生九段の将棋を感じることができたのはどこ?
 羽生九段の読みの深さや柔軟な判断や感覚というのは、長い持ち時間だからこそ強く感じる場面が多かった。

 ――今年度中に8冠の可能性があるが?
 8冠を期待していただいてるのは嬉しいけど、自分としては全然意識する段階ではない。今まで通り目の前の対局に尽くす意識で臨みたい。また名人戦に挑戦することができて、そちらのほうも特に意識することはないけど、大きな舞台だと思うので、ふさわしい将棋が指せるように頑張りたい。

 ――WBCが盛り上がっているが、世界で活躍する人は刺激になる?
 野球はあまり詳しく無く、体育の授業でのソフトボールは打てた試しがない。見る方に専念したい(笑い)。注目される試合の中でしっかりパフォーマンスするのは素晴らしいこと。刺激になるし見習いたい。

 ――棋王戦、名人戦の抱負
 棋王戦は3局指して課題を感じた部分がある。第4局以降に生かして頑張りたい。名人戦はこれまで自分が経験した対局よりも1時間長い9時間になる。長い持ち時間で対局できるのは楽しみだし、しっかりいかせるように集中を高めて臨みたい。

 ――佐賀対局のおやつと昼食の感想。
 苺の甘みが凄く合っていて、対局中のリフレッシュに。昼食もボリュームがあって驚いたけど、対局中であることを忘れるくらいおいしかった。

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