住田裕子弁護士 “マスク拒否男”の有罪判決を解説「今のご時世だから執行猶予が付いたのかも」

[ 2022年12月14日 19:30 ]

フジテレビ社屋
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 元東京地検検事で弁護士の住田裕子氏が14日、フジテレビ系「Live News イット!」(月~金曜後3・45)にコメンテーターとして生出演し、航空機内でマスク着用を拒否した元大学職員の男が、威力業務妨害の罪に問われた裁判について解説した。

 男は一昨年9月、釧路発関西国際空港行きのピーチ・アビエーション機内で、マスク着用を拒否し、大声を出して客室乗務員の腕をひねるなどした上、同機を新潟空港に緊急着陸させるなどして運航を妨げたなどの罪に問われた。大阪地裁はこの日の判決公判で、男に懲役2年、執行猶予4年の有罪判決を下した。

 男は判決公判後、報道各社の取材に「中世の魔女狩り裁判だ」と判決を批判。けがをさせた乗務員に対しても「謝罪するつもりも反省も一切ありません」と話した。

 住田氏は航空機を利用する際、搭乗客と航空会社の間に運航契約がかわされるとし、「お客様側も航空会社が決めている条件、マスク着用を原則して下さいということ、これを守らない客は搭乗拒否ができる」と解説した。また「マスク着用も科学的に根拠があるということは言われているわけですから、それに対しては科学的な理由があると思うんですね」と、マスク着用を求める科学的根拠にも言及した。

 また、乗務員への暴力についても「安心のために着用しない客を拒否した。それに対して暴力を振るう、威力業務妨害ですね。れっきとした犯罪だと思いますし、傷害結果も出ているとしたら有罪はやむを得ないと思います」とし、判決は妥当との見方を示した。

 執行猶予付きの判決となったが、「今のご時世ですから、執行猶予が付いたのかもしれませんが、厳しい判断があったっておかしくない事件だと思います」と、実刑判決の可能性も指摘した。

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