豊島九段 コロナに感染し、王位戦第4局延期 藤井王位に挑戦し現在1勝2敗

[ 2022年8月13日 17:01 ]

豊島将之九段
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 日本将棋連盟は13日、豊島将之九段(32)が新型コロナウイルスに感染したため、15、16日に佐賀県嬉野市「和多屋別荘」で予定された藤井聡太王位(20)=王将、竜王、叡王、棋聖を含む5冠=に挑む第63期王位戦第4局を延期したと発表した。

 豊島は12日に第72期ALSOK杯王将戦(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)2次予選の1組決勝で山崎隆之八段(41)と大阪・関西将棋会館で対局。156手で勝利し、7期連続13回目の挑戦者決定リーグ入りを決めた。その夜、自宅に戻って38度以上の発熱があったため、抗原検査を行うと陽性反応が出た。13日に改めて、病院でPCR検査を受けたところ、新型コロナウイルスに感染したことが確認された。

 現在1勝2敗の王位戦、31日からは永瀬拓矢王座(29)に挑む王座戦5番勝負も開幕する。さらに王将リーグと過密日程の秋になることは確実とあって、12日の対局後の本紙取材に「体調管理に留意して頑張りたい」と語っていた。対局中も小まめに手指の消毒に努めていただけに、この日コメントを出すことはなかったが、無念さが推し量れる。

 連盟では王位戦主催社と協議し、藤井の了解も得て対局規定に基づいて第4局の延期を決めた。当初24、25日に徳島・渭水苑で予定した第5局を第4局とするなど、1局ずつ前倒しして開催する。第7局については後日発表するという。第4局2日目だった16日、大盤解説会を予定した嬉野市中央体育館では藤井と佐藤康光九段(52)によるトークショーを行うと発表された。

 嬉野市では昨年も第4局が予定されたが直前の豪雨災害のため、開催地が関西将棋会館へ変更された経緯があった。

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2022年8月13日のニュース