「ちむどんどん」急転!重子ついに陥落、結婚認めた“しーちゃん”涙…暢子特製“懐かしの味”完食

[ 2022年8月10日 08:15 ]

連続テレビ小説「ちむどんどん」第88話。ついに結婚を認めた重子(鈴木保奈美)(C)NHK
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 女優の黒島結菜(25)がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「ちむどんどん」(月~土曜前8・00、土曜は1週間振り返り)は10日、第88話が放送された。

 <※以下、ネタバレ有>

 朝ドラ通算106作目。タイトルは沖縄のことばで「チム(肝=心)が高鳴る様子」「胸がドキドキする」という意味。映画「パッチギ!」「フラガール」などで知られ、2014年後期「マッサン」を担当した羽原大介氏がオリジナル脚本を手掛ける。今年、本土復帰50年を迎えた沖縄を舞台に、沖縄料理に夢を懸けるヒロイン・比嘉暢子(のぶこ)ら個性豊かな4きょうだい、本土復帰からの歩みを描く。

 第88話は、1978年(昭和53年)8月、結婚を決めた暢子(黒島)と和彦(宮沢氷魚)。良子(川口春奈)と賢秀(竜星涼)が重子(鈴木保奈美)の家に突撃し、結婚賛成への説得を試みたが、喧騒のうちに失敗に終わった。それでも、重子は招待されたフォンターナを再訪。暢子が重子に出したのは、房子(原田美枝子)の「おいしくないものを出しましょう(真意は料理はおいしいだけじゃない。忘れていた思い出を呼び起こすものでもある)」というアドバイスによる、重子にとって懐かしい料理の数々だった。果たして重子は…という展開。

 重子は歌子(上白石萌歌)のカセットテープを聴く。歌子のたどたどしいあいさつと「椰子の実」の弾き語りが録音されていた。

 フォンターナ。

 この日は特製メニュー。前菜は「ソップレッサータ」、続いて「秋のミネストローネ」、「コトレッタ・アッラ・ミラネーゼ」、「特製寿司」。重子は終戦直後、史彦(戸次重幸)和彦と度々訪れた闇市の味を思い出した。

 「ソップレッサータ」は豚肉の代わりに魚肉ソーセージ、「秋のミネストローネ」は当時“進駐軍スープ”など様々な呼び名があったものをイメージし、本来は一緒に使わない素材をミックス、「コトレッタ・アッラ・ミラネーゼ」は牛肉の代わりに鯨肉、「特製寿司」はおから・野菜・コンニャクを用いた。

 重子は「おいしくなかったのよ、今考えるとね。でも、あの頃、それがおいしかったの。不思議ね、生活が豊かになるにつれて、言い争うようになった。戦争中の世の中、戦後の物のない暮らしも、わたくしは大っ嫌い。子どもには絶対に味わわせたくない。でも、ひょっとしたら、あの頃がわたくしの人生で、一番幸せだったのかも」と涙ぐみ、特製寿司を口に運んだ。

 4皿完食した重子に、暢子は家族の絆を訴えた。「重子さんにも大切な思い出、宝物があって、うちとは全然違うものだと思います。でも、きっと、どちらも大切な宝物のはずです。それを教えてくれたのは、和彦くんのお父さんでした」。第9話(4月21日)、教壇に立った史彦(回想)。「そして思い出は必ず、それぞれに違います。その違いを知って、考えて、互いを尊重してください。その先にだけ、幸せな未来が待っていると、私はそう思っています」。暢子は「重子さんの大切な思い出の味を作れたらと、思いました」と吐露した。

 重子は「披露宴はイタリア料理でお願いしますね。あと、沖縄料理も食べさせてもらいたいわ。来年の春でしたよねぇ。楽しみにしています。(暢子のお義母さん呼びに)しーちゃん、と呼んでくださる?わたくし孫ができても、おばあちゃんとは呼ばれたくないの。しーちゃん、ダメ?ダメ?」。「和彦は渡さない」「住む世界が違う」から、暢子の“お弁当作戦”、賢秀&良子の説得…。ついに暢子と和彦の結婚を認めた。

 鈴木が重子のかわいらしさを好演した。

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