菊地幸夫弁護士「回収はかなり難しい状況では」三重・南伊勢の町立病院職員1・5億円着服に

[ 2022年6月21日 14:47 ]

菊地幸夫弁護士
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 菊地幸夫弁護士が21日放送のTBS系「ゴゴスマ~GO GO!smile~」(月~金曜後1・55)に生出演。三重県南伊勢町の町立南伊勢病院で30代の男性職員が約1億5000万円を着服したとみられる件について言及した。

 番組はこの男性職員が上下水道課の会計担当だった2017年以降と、病院の会計担当だった19年以降に請求書改ざんなどを繰り返し、計約1億5000万円を着服したとみられると紹介。手口として患者から受け取った診療費の一部を着服したり、病院の口座から無断で現金を引き出したりしたとした。

 さらに、この男性職員は着服したお金を「アイドルのコンサートなどに使った」と説明していることを取り上げた。

 菊地弁護士は「おそらくアイドルに使ったということは、カジノはまだ当たって儲けた…があるかもしれないが、アイドルに使っちゃうと増えて返ってくることのない使い道。多分、回収はかなり難しい状況ではないんでしょうかね…。見通しは暗いでしょうね」と山口県阿武町で誤送金された4630万円の一部を使用したとして電子計算機使用詐欺の疑いで逮捕された田口翔容疑者の事件と比較し、回収の可能性が困難ではと語った。

 そして会計監査についても「担当者が“大丈夫です”と言えば、鵜呑みにしてしまうケースがあるのでは。今回もそういうところがなきにしもあらずなのでは」と3年間に渡り不正な金の流れをチェックできなかった南伊勢町の体制にも問題があるのではと指摘した。

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2022年6月21日のニュース