歌舞伎俳優の坂東竹三郎さんが死去 89歳 上方支えるベテラン女形として晩年まで活躍

[ 2022年6月21日 11:59 ]

「仮名手本忠臣蔵 六段目」でおかやを演じる坂東竹三郎さん=2012年4月、東京・新橋演舞場(C)松竹
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 上方歌舞伎の女形として活躍した歌舞伎俳優の坂東竹三郎(ばんどう・たけさぶろう、本名岡崎正二=おかざき・まさじ)さんが17日午前11時28分、骨髄異形成症候群のため大阪市の病院で死去した。89歳。大阪府出身。葬儀・告別式は近親者で行った。

 1949年に尾上菊次郎の弟子となり初舞台を踏んだ。59年に三代目坂東薪車と改名、67年に五代目竹三郎を襲名した。上方歌舞伎を支えるベテラン女形として晩年まで活躍。時代物から新作歌舞伎まで、幅広い役柄で熟練の芸を見せ、後進の育成にも尽力した。

 人気漫画が原作の「スーパー歌舞伎2 ワンピース」にも出演。78年に上方舞の東山村流の二世家元となり、山村太鶴を名乗った。

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