「ちむどんどん」ニーニー竜星涼“憎まれ役”反響「役者冥利」「敢えてウザい芝居」「地道に働いてほしい」

[ 2022年6月10日 08:15 ]

連続テレビ小説「ちむどんどん」。賢秀(竜星涼・右)(C)NHK
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 NHK連続テレビ小説「ちむどんどん」(月~土曜前8・00、土曜は1週間振り返り)でトラブルメーカーの兄・賢秀役を演じている俳優の竜星涼(29)が10日、同局「あさイチ」(月~金曜前8・15)にゲストで生出演。冒頭、“憎まれ役”への反響に「すごくいろいろなお声を聞きますよ。役者冥利に尽きるなと思いながら。(賢秀は)僕も地道に働いてほしいなと思いながら演(や)っています」と語った。

 女優の黒島結菜がヒロインを務める朝ドラ通算106作目。タイトルは沖縄のことばで「チム(肝=心)が高鳴る様子」「胸がドキドキする」という意味。映画「パッチギ!」「フラガール」などで知られ、2014年後期「マッサン」を担当した羽原大介氏がオリジナル脚本を手掛ける。今年、本土復帰50年を迎えた沖縄を舞台に、沖縄料理に夢を懸けるヒロイン・比嘉暢子(のぶこ)ら個性豊かな4きょうだい、本土復帰からの歩みを描く。

 竜星の落ち着いたあいさつに、博多大吉は「6月9日、金曜日の『あさイチ』、厳かに始まりました」、博多華丸は「何か取り返そうとしてます?」と笑いを誘った。

 竜星は役作りについて「敢えてウザい芝居を目指しましたね。3姉妹が繊細な芝居をするので、4人で一緒にいる時は僕はウザい、ちょっと見たくないぐらいの、でも目が行ってしまうみたいな、そういうエネルギーが思い切り出たようなお芝居をしようと思って」と明かした。

 オファーは「竜星さんにピッタリの役があるので、と言われまして(笑)。(賢秀のキャラクターに)驚きもありましたけど、こういう役って演りたいと思っても、なかなかできなかったりするので、ある種、楽しみながらと言いますか、思いっ切り演れるなと」と語った。

 賢秀は我那覇良昭(田久保宗稔)の為替レート投資話に騙された挙げ句に名護の「SUNSET BURGER」店内を破壊。東京・安里ジムから借金、横浜・鶴見で再会した暢子のお金を拝借。良子と婚約した金吾(渡辺大知)の父・銀蔵(不破万作)には“手切れ金”を要求した。

 再会した我那覇と怪しげな健康飲料「紅茶豆腐」を販売。CM制作費15万円を優子(仲間由紀恵)に無心したが、またもや我那覇に騙された。

 この日の第45話。鶴見を去った賢秀から暢子(黒島)に手紙。「暢子、元気でやってるか。ニーニーは決意新たに、やり直す。迷惑を掛けた鶴見の皆さまにも、よろしく伝えてください。なお、わずかばかりですが、借りた金を同封するので、母ちゃんに送ってください」。入っていたのは500円札と100円玉だった。

 「暢子、オレはまた、新たなビジネスに船出します。新しい門出を、どうか祝ってくれ」。賢秀は給料を前借りして去った千葉・猪野養豚場に戻っていた。

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2022年6月10日のニュース