「PLAN75」の早川千絵監督 カンヌ国際映画祭で新人監督賞特別表彰

[ 2022年5月29日 04:02 ]

カンヌ映画祭で新人監督賞特別表彰に選ばれた早川千絵監督(AP)
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 第75回カンヌ国際映画祭の授賞式が28日(日本時間29日)に行われ、女優倍賞千恵子(80)が主演する「PLAN75」(6月17日公開)の早川千絵監督(45)が新人監督賞で特別表彰された。新人監督賞はカンヌ映画祭の出品作品のうち、長編初監督作品が対象で、特別表彰は新人監督賞の時点となる。

 同作は75歳以上の高齢者に自ら死を選ぶ権利を保障し支援する制度「PLAN75」が施行された社会で、制度に翻弄(ほんろう)される人々を描いた作品。

 早川監督は14年にもカンヌ映画祭で、学生映画部門「シネフォンダシオン」に短編「ナイアガラ」が選出された。「PLAN75」は自身の短編を基に製作した作品。

 早川監督は東京都出身。米ニューヨークの美術大学では写真を専攻。映像は独学で学んで作品を制作してきた。18年、是枝裕和監督製作総指揮のオムニバス映画「十年 Ten Years Japan」に参加。その際に手掛けた1編を再編集して「PLAN75」で長編映画デビューした。

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