谷川浩司九段 現役のまま十七世名人の襲位決定!中原十六世名人と同じ還暦で 初陣は6月22日順位戦

[ 2022年5月26日 17:11 ]

谷川浩司九段
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 将棋の谷川浩司九段(60)が26日、すでに資格を得ていた十七世名人を現役のまま襲位することになり、日本将棋連盟が発表した。23日の理事会で、21歳2カ月での史上最年少名人奪取など通算27期のタイトル獲得、そして2012年から17年まで連盟会長を務めた功績などに対して推薦を決定。谷川と、名人戦を主催する毎日新聞社、朝日新聞社の合意が得られたため6月9日、都内で永世名人推戴状授与式を行うことになった。「谷川浩司十七世名人」としての初陣はその13日後、B級2組順位戦での北浜健介八段戦になる。

 推薦を受け、谷川は「400年以上の歴史を刻む永世名人の名前を継ぐことに、改めて身の引き締まる思いです」とコメント。同時に76年、四段昇段以来の棋士生活への意欲も示し、「高度な序盤戦術と、難解な中終盤戦。歴史的な変革期にある将棋界で、私自身もその進化に寄与できるよう、そして、若手棋士との盤上での対話を楽しめるよう、これからも精進を重ねてゆく」とした。

 永世名人の資格は1997年、5期目の名人獲得で手中にしたが、襲位は原則引退後になっていた。ただ、中原誠十六世名人(74)も谷川と同じ60歳で襲位。実力制名人になって以来、木村義雄十四世名人、大山康晴十五世名人、中原に谷川と4人目の永世名人が現役で指すことになった。

 谷川以降では十八世名人を森内俊之九段(51)、十九世名人を羽生善治九段(51)がすでに名乗る資格を得ている。

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2022年5月26日のニュース