郷ひろみ 佐々木朗希から刺激 ストイックに〝パーフェクト目指す〟

[ 2022年4月18日 05:30 ]

50周年記念全国ツアーをスタートさせた郷ひろみ(撮影・西尾 大助)
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 歌手の郷ひろみ(66)が17日、埼玉・越谷のサンシティホールでレコードデビュー50周年を記念した全国ツアーをスタートさせた。観客1600人に「50年、ファンの方に支えられてきた。どうもありがとう」と感謝した。そんな郷が刺激を受けたのが、10日に完全試合を達成したプロ野球ロッテの佐々木朗希投手。20歳の若武者に力をもらい、ツアー59公演の完走に向けて走り出した。

 「完全試合は凄いよね。(3年目での達成は)ある意味うらやましいです」。開演前のリハーサル取材で、46歳年下の令和の怪物の偉業を称えた。

 自身はキャリア50年になるが「自分の中でパーフェクトに歌えたと思ったのは1曲だけ」という。数年前のライブで歌ったバラード「僕がどんなに君を好きか、君は知らない」。この1回だけだ。「100点を目指して、もちろん及第点は超えるけど、これが完璧ということはない」とキッパリ語った。

 そう思うのも、ストイックに自分を律してきたからこそだ。持論は「人は自信を持った時に失敗する」。「“2億4千万の瞳”や“お嫁サンバ”は得意な曲。だからこそ、自分を戒めなければいけない」。目の前の一曲に集中する。これをモットーに歌ってきた。

 この日は「お嫁サンバ」や「GOLDFINGER’99」など、ヒット曲を中心に17曲を披露。軽快にステップを踏み、代名詞のジャケットプレーでファンを沸かせた。デビュー曲「男の子女の子」も披露。50年の歴史の新旧を織り交ぜた選曲でファンを満足させた。

 50代の頃は「“黄金の60代”になる」と言い続けてきた。「10代から積み上げてきたものが熟成して輝く」として位置づけた。その60代も後半に差しかかった。郷は「黄金の先は“プラチナの70代”と思ってます」と笑い、「声が続く限り郷ひろみを全うしたい」と宣言。パーフェクトを目指してステージに上がり続ける。

 《「郷ひろみ」24時間意識》72年8月1日に「男の子女の子」でデビュー。若さの秘訣(ひけつ)を聞かれ「目標が松岡修造だからじゃないですか?」と笑った。郷が日々考えるのは「どうすれば郷ひろみで居続けられるか」ということ。午後9時以降の食事はしない。トレーニングは週3回。常に見られることを意識して生活していることが、若さにつながっている。以前は「1日の23時間55分は郷ひろみ。残りの5分間で原武裕美(本名)に戻る」と言っていたが「今はずっと郷ひろみ。起きた瞬間から変わらない」。24時間が郷ひろみだ。

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